フィードバックの喜び

年が明けて、幼稚園の担任の先生にご挨拶をした際、先生に言われた時のこと。
「年賀状、ありがとうございました。写っていた写真は、幼稚園を早退した七五三ですねっ。」
先生、しっかり記事を読んでくれているのね!と笑えてきた今年最初のやり取り。

息子が自宅に帰ると、時々先生との会話を伝えてくれます。男の子のわりには結構話してくれるので、お菓子を食べながら盛り上がる優しい時間の流れ。
「H先生も子供の時、鬼が島に連れて行かれちゃったんだって!」
ん?もしかして、寝かしつける前のパパとの一幕の記事
直接先生から言われるのではなく、息子を経由して伝わる気持ちも嬉しいものです。

大学図書館は、基本的に静かな場所だったし、読んだ本の感想を言われたことは、そこまで思い出せません。そんな中で、ゼミで使いたい資料があるからと一緒に探した学生さんが、後日カメラを持ってカウンターにやってきてくれたことがありました。

ゼミで使ったプレゼンの様子を、友達が撮ってくれたようで、資料がこんな形で使われていたのだとわざわざ画像で見せてくれて。
授業で資料がどう役に立ったのだろうと想像を楽しんでいたので、実際の様子が感じられた時、この仕事をやっていて良かったなと思いました。
言葉でも十分嬉しいのに、画像というまた違った手段で、伝えてくれる。
ありがとうの形を、友達の助けを借りて届けてくれる学生さんは素敵でした。

海外に行くと、料理を提供してくれたスタッフさんがまた席に来て、「味はどうだった?」と聞かれることが多く、最初は驚きました。
ビッグスマイルで、「very good!」などと言うと嬉しそうにしてくれて。
なんでも分かりやすく相手に伝えることで、安心されるということも、違う国で教わったのかも。

以前、サンマルクカフェで、普段頼まないデニブランを食べたら想像以上に美味しくて、作ってくれたスタッフさんに帰り際「本当に美味しかったです。」と伝えたら、かなりびっくりされました。
決して常連ではないし、セルフサービスのお店で、そんなことを言う方はあまりいなかったのかもしれませんね。

私も、図書館カウンターで嬉しかったから、逆の立場で伝えてみたよ。
驚きながら、感激してくれた若い女性のスタッフさんが、以前の自分と重なっていた。

私の父は、いまだに謎めいた人なのですが、一人で佐賀に遊びに行った時、祖母が「Sは優しい子だからずっとそばに居てほしい。」と父が話していたことを教えてくれました。
父は、私が前に進みづらくなることは決して言わない人でした。

苦労をさせたから、自由になってほしいから、自分の気持ちを隠していた。
それも愛のある一つの形。おばあちゃんが暴露していたけどね~。