年の瀬のやさしさ

気が付くと、今年も終わりが近づいてきました。早いですね、でも一年を振り返る良い時間だとも思っています。自宅から見えた、紅葉の木々。今年は、黄色や赤色が綺麗に色づいていてその美しさに感極まりそうになりました。去年も、きっと同じ景色を見ていたはず、それでも私の中でこんなに色鮮やかではありませんでした。一年かかった調停、その時見えていた紅葉は少しライトグレーだったのかもしれません。そんな中思い出すのは、息子と行った旭川の街でした。レンタサイクルで、自転車を借りる前、身分証と共に必要事項を記入。その時の私は、すでに息子を連れ別居していたものの、住民票はまだ以前の住所で、運転免許証の表記のまま書いていると、まだ中途半端な状態なんだなと少しだけ凹んでしまって。そんな時、息子が子供用のマウンテンバイクに喜び、嬉しそうに綺麗な街並みをサイクリングしてくれたので、走りながら辛さが後ろに行ってくれるようで、少しずつ気持ちが軽くなった夕方。その時見えた色は、優しさに溢れていました。忘れないでいようと思います。そして、今年は仙台へ。戸籍上も本当の意味で新生活を迎えた年でした。息子と二人旅、東北新幹線に乗り、辿り着いた仙台駅。感無量でした。松島の景色も楽天モバイルパークも、仙台駅周辺を散策した柔らかい時間もポケットに詰めて、また次の年へ、そして次の都市へ。旅は続く。

すっかり息子とはまった桃鉄のメダルゲーム。ボウリングを楽しんだ後、運良く桃鉄の席が空いたので、喜んで席に座りました。すると、目的地は山口県柳井市。メダルを沢山投入し、サイコロを落とし、何度も転がすとようやく目的地に着いてくれました。今度は、静岡市。途中で広島を通過すると、何かに気づいた息子。「ママ、あれって広島の球場じゃない?」「ああ、マツダスタジアムだ!」と大盛り上がり。その後、無事に静岡に着いた後、今度向かうのは苫小牧市。ちょっと遠いなと思っていると、また伝えてくれました。「神奈川県に入ったね。あ、ハマスタだ!」彼の世界にはいつも野球があってくれて、なんだか嬉しくなっていると、サイコロの数字でガーンとなっている10歳児。どうやら羽田空港から飛行機に乗らなければならないらしく、物件が手に入らないと大騒動に。そして、海の上でメダルも尽きてしまいました。ここで終わったら私も後悔しそうだなと思い、これで最後にするよと伝え、再度メダルを購入することに。ゆっくりカフェもいいけど、今日は北海道に着きたい!と燃えて、そんな自分に笑えてきて。そして、ようやく北海道に降り立ったものの、うまく進まなくなってきていたので、あっさり引き下がることにしました。止め時を知っている息子、その感覚は父に似ているんだよな。私はというと、苫小牧駅まであと3マスだったものの、北海道には辿り着くことができ満足でした。このサイトを始めた時、プログラマーのMさんがアクセスのあった地域を丁寧に教えてくれていました。意外な地域から広がりを見せてくれるかもしれない、それは大阪。私にとって特別な場所なんだ。その予言通り、大阪から少しずつ広がってくれてMさんも驚いていました。キーワード検索からこのサイトに辿り着いてくれたのはとても自然なこと、でもそれだけではなく、想いの力なのではないかと。大阪は、ネネちゃんに会いに行った場所、初めて降り立った難波駅は大切な駅でした。その想いの強さは誰かに届いてくれる、そんな力に助けられここまで来ました。息子と桃鉄をやっていたら、沢山の駅を通過し、その地名はMさんが読者さん達のアクセスだと教えてくれた地域で、日本のどこからでもここに来てもらっているその今に、やっぱりありがとうと伝えたいです。さくらdeカフェは沢山の方に支えてもらっています。だから、ここを訪れてくれる方は、きっと孤独ではないのだと。ちょっとどんくさいマスターですが、良かったら一緒に笑ってください。

今年の神宮球場観戦は、3回のうち全部勝ち試合だったので、すっかり帰宅が遅れ嬉しい悲鳴でした。1回目は、息子の人生初ライトスタンドでの応援が待っていて。そこにいるのはみんなヤクルトファン、立って喉が枯れるまで本気で応援しているファンの方達を見て、息子の心が震えたのを感じました。今までで一番楽しかったと。そして、Mさんに誘われ、バックネット裏2階席で阪神戦。阪神ファンの方が多く、近くにヤクルトファンの方がいるとほっとしました。3回目は、1回目と同様広島戦で、ライトスタンド上段を選ぶことに。その前に行われた縁日では、息子が当てまくり、ヤクルトカラーである燕パワーユニフォームをゲット。すでにクルーのユニを着ていた息子は、私にプレゼントをしてくれました。その日、上段からライトスタンドを見ると、そこには1回目に本気で応援していた兄ちゃん二人が全く同じ席で同じ温度で応援していて、息子が感激したのが分かりました。また会えるとは思わなかったんだろうなと。その後、ペナントレースは終わり、アジアチャンピオンシップがやってきました。全試合、自宅からテレビを点けると、12球団のファンが東京ドームに集結していて、いろんなチームカラーのユニを着た方達が侍JAPANの応援歌を歌っている姿に感動。そして、息子が伝えてきました。「あそこにも、あそこにも、ヤクルトファンがいる!つば九郎のぬいぐるみ持っている人もいる!点数入ると傘を差す人もいる!日本戦じゃないのに、オーストラリアを応援しているヤクルトファンもいる!」と黄緑色のユニを見つける度、仲間意識が芽生えて本当に嬉しかったよう。一緒にユニを着て応援した人達が神宮から東京ドームへ。スワローズクルーは、一員になったということ。仲間っていいね。

そんなこんなで、ぎゅっと詰まった一年も終わりが近づいてきました。Mさんには、年々年末のメニューが増えていくと言われているのですが、今年もネタが尽きるまで増やします。ビールと日本酒、ジントニックやモスコミュール、発泡酒もありで、カルピスのお湯割りや炭酸、絶妙に美味しい紅茶やコーヒー、本当に好きな一杯を目の前に置いて、ここに集まってくださる全ての読者さん達と共に、乾杯!!!本気でお疲れさまでした!一年間、苦しかった時の方が多かったかもしれません。それでも、重なったグラスの音が、いいことを残してくれると願って今年最後の記事を閉じようと思います。来年も、小さな喜びを集めて、みなさんの笑顔が輝きますように。良いお年をお迎えください。一年ありがとうございました。年明けは、元旦から~。