待合室の過ごし方

この間、朝起きたら息子の右目が腫れ上がっていて、朝から驚きました。でも、夏に一度“ものもらい”になり眼科で受診していたので、同じ症状だと気づき、以前の目薬をさして登園することに。

本人に聞いてみると、そんなに気にならないと言っていたので、何事もなく手を振って下駄箱でお別れ。
お迎えに行くと、引き渡しはペアクラスの先生で、とても心配そうに目の症状を気にしてくれていて、楽観的に送り出してしまったことを反省。こちらはなんとなく状況が見えていても、小さなお岩さんみたいになっている息子を見たら、それは先生達もびっくりしますね。

翌日、念の為、空いていそうな個人病院を探し、朝一番で行くと、すでにご年配の方でいっぱい。端の方に何とか座れたものの、幼稚園の体操服を着た息子は明らかに浮いていて、ちょっと笑えました。
かなり待たされることを覚悟で、本棚を見ると一冊だけ発見した小さな絵本。そこだけ光って見えて、有難く読み始めるとテンションが上がった息子。
2~3歳用の簡単過ぎる内容だったのですが、意外と食いついてくれて、3回読んでさすがに飽きたのか、「違うの持ってくる~。」と言って渡されたのは、お取り寄せグルメの本でした。とほほ。

この内容で、どこまで盛り上げられるかは、司書の腕の見せ所!なんて勝手に意気込んでいたものの、「これ美味しそう!!」なんて言っても、「つまんない!もっとつまるものがいい!」と言われ撃沈。つまるものって・・・。日本語の使い方間違ってるよ~。

ぐずりだして苦戦していると、そこに、欧米人のご夫妻が受付に来て、気を取られたのか少しおとなしくなってくれたので、ぼーっとしていたら、中学生の頃、姉に眼科まで連れて行ってもらったことを思い出しました。

待合室で待っていた時、隣で急に姉が噴き出したので聞いてみると、「後ろにいるおじさんが、風邪を引いて、受付の方に症状を伝えたら、眼科に呼ばれちゃったんだって。ここ、個人病院なのに2つの科があるからね。」
笑いながらそう話してくれたので、さりげなく後ろを見ると、おじさんが隣の友達に、「風邪って言ったら普通内科だろう!」と受付の方に聞こえないようにまだ笑いながら伝えていて、私まで爆笑してしまい、待合室が一気に和みました。

誰かの失敗を怒るのではなく、笑いに変えられるって、いいですね。馬鹿にするのではなく、ネタにして許す、その人が傷つくことのないように。

そんなこともあったなと懐かしんでいたら、看護師さんに呼ばれ、先生に診てもらうとやっぱりものもらいで、あっさり診察が終了。結構クールな先生で、なんだか小児科の先生が恋しくなりました。
目薬をもらい、遅刻して幼稚園に行くと、心配しながら待っていてくれた担任の先生。
1時間以上待たされた病院から解放された後の幼稚園は、パラダイスだったんじゃないかな。

待合室も楽しめるようになったら、大人の仲間入り?病気にならないことが一番だよね。