気分の問題

幼稚園にお迎えに行くと、担任のY先生が教えてくれました。「お野菜が本当に嫌いみたいで、給食あまり食べなかったんです。でも、体は大きくなっているので多分好き嫌いも今だけですね!」先生、心の成長よりも、体の成長を心配してくれていたのね!と一緒に笑ってしまいました。とりあえず、牛乳大好き5歳児なので、それで育っています。

そんな息子と幼稚園がお休みの日、長い一日を乗り切る為に、唯一連れていけるカフェのコメダに行くと朝約束。出かける前に、「くみちゃんだけじゃなくて、オカピも連れて行く!」とうるさく、説得するのが面倒だったので、バッグに入れていくことにしました。「ずっと動物園にいたから、オカピ良かったね!くみちゃんも一緒だよ。」と嬉しそう。ピクニック気分か?!

そんな状態で店内に入り、注文する前から二匹はテーブルの上に。若い男性の店員さんが通過するたびに微笑んでくれて、嬉しいやら恥ずかしいやら。男の子がここまでぬいぐるみ好きなのは、やっぱり珍しいのかな。自宅にシルバニアファミリーの幼稚園バスとショコラうさぎちゃん達がいることは皆には内緒。
そんなほんわかとした空気の中で、モーニングとミニサラダを注文すると、いつも食べないサラダを食べたいと言い出した息子。大好きなコメダで食べると、気持ちが上がるのか喜んでほとんど食べてしまいました。そんなものなのか??コイツ、単純だなと食べっぷりの良さに呆れてしまう始末。キャベツやトマトやキュウリなど、自宅で同じものだよ。切り方の問題?いや、雰囲気でしょ。
帰り際に、爽やかな店長さんに会い、会釈しながら手を振ると、息子も一緒にバイバイ。照れ屋だけど、条件反射でバイバイするのは、心も成長している証拠。

大学図書館で働いていた時、図書館の館長を務めてくださっていた教授の研究室に、判子をもらいに行く用事があった時のこと。短時間で帰ってくるはずが、研究室まで出向いた私を歓迎してくださり、「コーヒーでも飲む?」と勧められてしまいました。「すぐに図書館に戻らなければいけないので、大丈夫です。」とやんわりお断りすると、「一杯だけでもどう?あっ、でもビーカーしかなかった!」と言われて大爆笑。さすがにそれで飲むわけには・・・と思っていると、奥からまた一人の講師の方が何かを持って登場。「それ、僕達が採ったものなんだよ。」と館長に見せてもらったのは、昆虫などがいっぱい入った標本でした。虫が苦手な私にとって、引いてしまうような状況だったのですが、先生二人が楽しそうに話してくださり、なんだか私もその空間にいると、研究室の助手なんじゃないかと思いたくなるような和やかな雰囲気で、判子も忘れてすっかり楽しんでしまいました。

ふと我に返り、判子を押してもらい、慌てて図書館に戻ると先輩が、「館長に捕まっていたでしょ。先生、話し好きだからね~。」と笑って伝えてくれて、ほっ。
それにしても、研究室のビーカーでコーヒーを飲んだら、どんな味がしたのだろう。とびっきり美味しかっただろうな。苦手な物でも、不思議な空間に身を置くと、きっと何倍も美味しい。
図書館の匂いも好きだったけど、ちょっと埃が被った本がある研究室の匂いも好きでした。

あの空間は、先生達の秘密基地?和んだ表情が、未だに忘れられない図書館の小さな分館。