少し前に、息子の幼稚園で音楽参観がありました。
通常保育の参観ではなく、音楽講師の方が普段どのように楽器指導をしているのかを見せて頂く、貴重な時間でした。
が、子供の様子よりも、先生が面白くてそっちに気を取られてしまい、一体何しに行ったのだか・・・。
楽しめたのならいいですよね♪と、同意を求めてみる。
皆が同じ制服を着ていて、後ろ姿しか見えなかったのですが、集団生活を自然にこなせている子供の順応性は驚かされます。
「お片付けしなさい!」と10回言ったら1回聞いてくれるかなという日常の中で、ちょこんと座って先生の指示通りに演奏している姿が、ちょっとだけ逞しく見えて、保護者と園児の間には薄い膜があるような、嬉しくも寂しい気持ちになってみたり。
って、結構見えてましたね!
講師の方が、園児に対してだけではなく、保護者の方達にも短時間の演奏をしてくださった時は感動しました。
きっとそれは、息子も使っているメロディオンという鍵盤楽器だったから。そこには気持ちが込められていて、幼稚園にいることも忘れて酔いしれました。
私ってやっぱり音楽を聴くことが好きなんだ。だから、カフェで流れる曲に身を任せたくなるのかな。優しいメロディ、鼻の奥がツーンとする瞬間。
『<ド>は、お父さん指が自分の部屋でドーナツを食べていて、他の家族は入ってこられないから、他の指は入れたらいけませんよ。』
このような説明、絶対私にはできないなと思うと、笑えてきました。
幼児目線で、音楽指導を楽しんでいる先生はなんだか素敵だ。
子供の頃の変化って、小さかったり大きかったり、すごくゆっくりだったり、前に戻ってみたり。
それを、先生達が見逃さないで温かく見守ってくれている姿に胸が熱くなった嬉しい時間でした。
色々な気持ちを抱きながら階段を下り、保育室の前を通ると、他のお母さん達を凝視し、一生懸命私を探している姿が見えて目が合った時、満面の笑みで手を振ってくれた息子。
そこにはもう膜が無くて、無邪気にお友達と弾けている姿がやっぱり嬉しくて。
ゆっくり成長してね。ママもそうするから。
息子は大人になるにつれて忘れていくかもしれない。その時は、沢山話してあげよう。
「お山さん座り上手にできていたね。カスタネットも使えていたね。先生のお話よく聞けていたね。そして、おなかいっぱい笑っていたね。」
私が響いたものは、きっとメロディだけでなく、先生達の温かい眼差し☆