返ってきた反応

夫が有給の時は、息子の送り届けかお迎えのどちらかをお願いするようにしていて、この間は朝から送り届けてもらいました。夜、夫に会うとなんだか嬉しそうに伝えてくれました。「実は今朝、スケボーパパに会ったんだよ。ちょうど向こうがスケボーに乗るところで、挨拶をしたら感じよく返してくれて、ようやく会えたよ。」と。そうか。夫も読者の一人だから、ここに出てくる人を気にしてくれていて、実際に会えたものだから感激してくれたよう。白人の方ではなく、ヒスパニック系の方だという情報は書いていなかったので、それも驚いていて。でも、それ以外は見事に当てはまっていたよね。

大学図書館事務室は、基本的に密室なので、話している声が館内に漏れないようになっていました。そんな中で、先輩が本をめくりながら目録作成をしていた時、なぜか急に、「出会いがなかなかない。」と言い出して、皆で笑ってしまいました。確かに司書は女性の方が多く、そこまでの出会いがないと言えばないのかも。そんなことを思っていたら女性の上司が、「本を開けると、著者紹介のところで、写真や生年月日、学歴や、経歴などが載っているでしょ。これ、司書からしてみたらお見合い写真のようじゃない。あまりにも一方的だけど。」と意味の分からないことを言い出し、これまた爆笑。先輩の慰めになってはいなかったものの、上司の返しが絶妙で、そのセンスに脱帽しました。

この間、スタバで出会ったヘッドホンの男性の方が、私の席に近づき、Buy one Share oneで渡したドリンクのお礼にと、お土産をテーブルに置いてくれて驚きました。「温泉に行ってきたから、そのお土産です。」とさりげなく渡してくれた姿もそつがない。なんの心の準備もできていなかったので、慌てて席を立った途端、お気に入りのひざ掛けを落とし、お礼を言いながら話したいことが駆け巡り大変でした。このチャンスを逃すものかと、後で少しお話がしたいのですが、と混乱の中で伝えると驚かれながらも了承してくれました。
その後、今日はあまり時間がなかったようで、向こうから再度声をかけてもらい、隣の席に座らせてもらいました。訳の分からない動揺は続き、全然上手に説明ができなかったのですが、カフェでライターとして活動しているということは、後半ようやく理解してもらい、だから何をされているのかずっと気になっていましたと伝えると、色々な話をしてくださいました。

必ず使っているヘッドホンがずっと気になっていたことを話すと、こだわりのBOSEというもので、音が流れるだけでなく、雑音を消してくれる機能もあるそう。なんだか新しい世界を知ったような気がして、ますます興味津々。またご都合のいい時に、お話をする約束をやんわりしてお別れしました。”いつ”でもなく、なんとなくの約束。お互いがそんな気になったらまた話しましょう。なんて優しい別れ方。さくらdeカフェに不思議なゲストが来てくれました。決まりごとのない、ぼんやりとしたやりとりが心地のいい方です。

今朝、いつものように息子を送り届けた朝、並行して走るバスの運転手さんがピピっと鳴らしてくれて、全く変わらない温もりで手を振ってくれたことがとても沁みました。あと何日こんな日が残っているだろう。どれだけ自分の中に残しておけるだろう。なんて、嬉しい朝だろう。終わりがあるから、ぎゅっとその凝縮された時間を大切にしたいと思う。
ビッグスマイル、あと何回向けられるかな。誰かに助けられるって、こんなことの積み重ね。