ようやく息子の登校できる日がやってきて、ほっとしました。こちらは時間差で移ってしまい、咳やだるさと戦っていて。それでも、やることは常にあったのであれこれ動いていると、息子が伝えてきました。「おばあちゃんが、イチゴを玄関に置いておいてくれるみたい。」「おばあちゃん達とのグループLINEに、Rがインフルになったことを伝えておいたから、届けてくれるのかも。ありがとうと言っておいてね。」そう話した後、何気なく玄関を開けてみると、ドアノブにかけられていたのは、イチゴではなく神社の熊手が・・・。なんで?!と思いながら彼に報告。「おばあちゃん、イチゴじゃなくてなぜか熊手を届けてくれていたよ。メッセージの押し間違いとかじゃないよね?かなり天然なんだよな。」と二人で大爆笑。まあ、これで治せということなのか、有難く自宅に飾ることにしました。息子の前では、元夫の名前を出して話し出したり、全然空気が読めないということも多々あるのだけど、本人に悪気はなく、こちら側がもっといいことに目を向け、上手に流すことを自然とできたらまた風向きが変わるのかなといろんなことを思った日。また笑って会えたらいいね。
明け方自分の咳で起きてしまい、そこから眠れなくなるといった日が続いたある朝、まだ薄暗い中で随分前の母との会話が思い出されました。それは、父が実家を出て数年経ち、母の状態も大分落ち着いて来た時のことでした。「お父さんね、彼女と付き合っているなら、どうして再婚しようとか思わないのかしら?」母がかなり冷静に分析するので、こちらの方が驚いて。そこまで考えられるようになったんだなと思いながら伝えることに。「お父さん、再婚はしないよ。」「どうしてSはそう思うの?彼女がもし若いなら、子供を持ちたいとか思わないのかなって思って。」「あのね、あまり具体的なことは言わないけど、お父さんの歴代の彼女、何人か知ってるの。一人の人をずっと思って純愛をしていたのならともかく、実際はそうじゃない。彼女がもし結婚を意識し始めたら、お父さんって重くなる人だと思うよ。そもそも子供好きじゃないし。自分の世界をすごく大事にしている人なんだよ。だから、ここまではきていいけど、ここからは入ってくるなって。そんなお父さんが再婚とかあり得ない。超面倒くさがり屋だし。」そこまで話すと、母は大爆笑。「なんでSはそこまでお父さんのことが分かるの?」「お母さんから見たら、気難しい人だと思うかもしれないけど、お父さんって実は非常に分かりやすい人だよ。単純だし。」「どうしてあなたって、そこまで人のことが見えるんだろうね。おじいちゃんもお父さんも気が短いのに、Sの言うことだと素直に聞いてくれたりするのよ。お姉ちゃんや私が言うと反発したりするのに。伝え方が上手いのよね。」「それはもしかしたら目線の違いなのかもしれないね。上から物を言われたら、腹が立つこともあるけど、できるだけその人の話を横から聞いた上で、真意はどこにあるのかなとか考えるようにしているの。聞く姿勢があるよっていうスタンスでいると、本音を話してくれることもあってね。」そんな話をすると深く納得してくれました。母は、聞く耳も持っていた、でも何かひとつ否定された気持ちに心が動いてしまうと攻撃は止まらなくなる。肯定感が育まれるとまた少し違うのかなと、いろんな可能性を考え続けようと思います。
どうして私は両親のことを諦めなかったのか、ネネちゃんに何度も言われたことをこの際なのでもう一度振り返ってみました。すると、意外にもシンプルな答えが出て。彼らが別れたら、二人ともが後悔するのは目に見えていた、全然似ていないようで実はどこかで似たもの夫婦なのではないかと。そのことに気づくのは、きっとどちらかが余命宣告された時、その時に相手の存在の大きさに気づく気がしました。お互いのだめだめな所をお互いが知っている、それって本当は幸せなことなのではないかと。世界に一人だけありのままの自分の姿を知っている人がいる、そういう人と喧嘩しながらも一緒に過ごした時間の喜びをいつか彼らは身に沁みる時が来るのではないかと思いました。祖父が他界し、その後の家族会議で両親に伝えていて。「養子だったからだとか、養子娘だったからとか、もうそんな言い訳は通用しないよ。この人達の娘で良かったといつか思わせてよ。自分達がやってきたこと、悪かったなって少しでもお姉ちゃんや私に思っているのなら、一生をかけて見せて。」溢れる涙を堪え、言い切った私に、そばにいたネネちゃんは大号泣。魂の叫びが届いたのは誰よりも彼女でした。この傷みは、私の傷みであり、姉の傷みだ。あなた達がやってきたことは連帯責任なんだよ、だから二人で解決しろ!!この時の気持ち、彼らの中にまだ残っているだろうか。こちらの方程式は解けた、後は両親の途中経過を見守ることにしよう。珍回答も込みで、笑って受け止めることにする。
登校許可が出た息子は、怒涛のテスト週間でそれなりに参っていました。「なんで学校が始まったらすぐに毎日テストなんだよ~。」「大変だけど、ここを乗り切ったらまたひとつ強くなるよ。危機的状況ってこれからもきっとあるからさ。あの時越えたからきっと今回も大丈夫って、そんなことの繰り返しで逞しくなっていくよ。」そう言って背中をさすり、一緒に英語の教科書を開いた時間。お互いが咳をして、早く終わらせたくなり、それでも諦めないでいた。そのハートがまた何かを育んでくれるかもしれない。保健体育のテスト内容は、心の動きについて。どんぴしゃだなと笑えたのと、世界という歯車のひとつにいる今を大事にしたい。そう思わせてくれたテスト勉強、まだまだ学びたいことは盛りだくさん。