ギアを上げる

私は、この言葉がとても好き。
運転は下手だけど、マニュアル車でこういったことを学べたのは、大きかったと感じています。『ギアチェンジ』一速から二速、そして三速。このタイミングで加速するんだよと、自分の感覚を掴むことを路上の実習で学びました。

長距離もそう。一定のペースで走り続ける訳ではなく、ここ一番という時には一気に勝負に出る。自分との戦いの中で、今抜け出さないと勝てないという時、ここで限界を超えないと強くなれないという時。

そして、このサイトも、私なりにギアを上げたタイミングがあって。それは、『さくらの季節がすぐそこに』を公開した時期でした。この内容を書くことはとても勇気が必要で、同時にこのことを伝えなければ、本質を分かって頂けないような気がして、桜が咲く前に届けようと思いました。私の中で、ぐっと加速した大きな一歩は、読者の方達に届いてくれました。そこからの閲覧数が、一気に急増。そして、この記事はロングランになっていきました。

裏側で使用しているWordPressという画面には、どの記事が読まれているのか、ざっくりとした内容が上がってくるので、こちらで、ある程度は把握することができています。そして、まともなプロモーション活動をしていないのに、沢山の方々へ伝わっていくのを感じました。
おそらく、二つか三つほどのキーワード検索で、たまたまこのサイトに辿りついてくださった方が、周りの方に広げてくれているということが、推測ではありますが感じられるように。それは、当初から望んでいたことであり、いかにも私らしくて。

爆発的ヒットということは、全く想像がつかず、多分それはないと思っています。でも、誰かの心に届いてくれたら、その気持ちを誰かとシェアしてくださるのかもしれないと。人との繋がりってそういうものなのかなと、全然違う地域の方達が、このサイトを通して、頭の中で手を繋いでくれたらと、いつもそういった気持ちで書いています。

そんな私のギアを上げた気持ちを感じ、サポートしてくれているプロクラマーの友達が、裏で立ち上げてくれた『さるまりんのガレージ』という、サイト構築の技術ブログ。記録し、伝えていくことの大切さを身近に感じてくれた友人だからこそ、書き上げてくれているものです。

最初は、様子を見ながら、一日置きで記事を公開していました。でも、そうすると曜日がずれることが気になり、二か月経過した段階で曜日を固定。ここにいるということを伝えるにはどうしたらいいのか、考えて出した結論に、友達は驚いていました。少しだけハードルを高くしたそのタイミングでも、ギアを上げたのかもしれません。

Webエッセイのサイトを全力で守ろうと、裏で立ち上げてくれたもう一つのサイト。両輪で回していこうと、友人が決めてくれたその想いもまた、私だけでなく、読者の皆さんが加速させてくれたものです。

今しかないと上げる気持ちは、周りの支えがあってこそ。一人では簡単にいかないから意味がある。