夏と冬、どちらが好き?

どちらも嫌いとか、そんな答えはなしです。ここで、春!という人は多いはず。
2択なのに違う季節を持ってこないで~。

私は断然夏派です。理由はなんとなくわかってもらえていると思うのですが、体が冷えると酷い頭痛に襲われて、パフォーマンスが落ちるから。
やりたいことが沢山あるのに、思うように機能しなくなるのが悔しかったりします。
夏は、暑いのももちろん辛いですが、体が動くのは嬉しいですね。汗はかくけど、自由に動かせる感じが気持ちよくなる時があります。

誕生月は9月。以前母に聞いたら、「出産前は残暑が厳しくて、全然食欲がなかったから、スイカばかり食べていたのよ。」と言われて・・・。私の体はスイカでできていたのか!
とりあえず、水分とビタミンは取れていたのでよしとしよう。
そんなくだらない理由からか、夏には強い気がします。夫と息子は2月生まれなので、やっぱり冬には強い。誕生月って、全く関係ないとは言い切れないのかな。

お腹の中では、ママの体に守られているのに、急に外の世界に出た時の季節が、人生初めての経験なのだから、体をその季節に合わせる習慣でも身に付けるのかもしれませんね。

国内でも海外でも、南に行きたくなるのはやはり体が求めているから?
でも、夏の北海道に行きたくて、まだ夫と二人暮らしをしていた頃に旅行の計画。あと少しで行けるという時に、妊娠が発覚しました。
微熱が続いて風邪かなと呑気に構えていたら、なんだかおかしいと思い、一応用意をしていた検査薬で陽性反応。早朝から夫を叩き起こし、報告。6月のことでした。
日にちを見たら、婚約記念日。夫は日にちさえ覚えていないのですが、私にとっては大切な日。プロポーズされた1年後に妊娠が分かった時、何か私達の元にこの子は来てくれることに最初からなっていたのかなと、不思議なものを感じた瞬間、そんな感慨にふけっている間もなく、吐き気で立っていられず。

恐ろしい悪阻との戦いは猛暑の最中でした。水一滴も飲めず、くらくらで総合病院に着くと、受付で倒れてしまい、ひと騒動。ベッドに寝かされ、体中氷で冷やされ、血圧を測られ、猛省していたら、看護師さんが半分怒りながら言ってくれました。
「もう、一人の体じゃないんですよ!」前回の通院で点滴を拒んで一人で何とかしますと意地を張っていたことを心から後悔しました。

そんな私の気持ちを察した優しい産婦人科の男性医師が、怒ろうともせず初めてモニターを見せながら、赤ちゃんの心音を聞かせてくれて、涙が溢れそうに。
「元気に動いているから安心してね。お母さんが弱っていても、赤ちゃんは強いものだよ。」

息子のお誕生月がくる度に、自分の失態とお腹の力強い心音を思い出します。季節が呼び起こしてくれる大切な時間や喜び。
1年ずっと同じ季節ではないからこそ感じられる、日本の四季が好き。