たまにはのんびり構えようと思い、パソコンに向かっています。一度書いた記事を改めて読み返して、納得がいかないものは保留。
お蔵入りになったものが、片手で数えられる程ですが、存在します。
古典が得意だと言っていたのに、なんで教員免許は社会科なの?と思われている予感。
司書で教員免許を持っていると、ごく少数の人に話すと、結構な確率で国語でしょと言われます。本と国語って密接に関係しているしね。
これは、祖父と父の影響がとても大きいです。祖父の戦争体験はいつも頭にあり、日本の歴史を深く学びたいと思いました。ただ、古代、中世、近代と大まかに分かれる中で、なぜか古代に惹かれました。古ければ古いほど、歴史の深さを感じる面白さがあったのかも。
父の一番得意な教科は社会科でした。その中でも地理。地図帳が大好きで、見事に遺伝しました。私も飽きるほど地図帳を見ることがあり、息子もマップが大好き。
箱根の彫刻の森でもらったマップを、一人で歩きながら握りしめ、今でもなぜかリビングに飾っている珍しい子供です。いつ捨てる気だ?!
そして、忘れてはいけないのが、中学時代の社会科の先生。教科書に沿った授業ではなく、半分は最近のニュースについて熱く語り、半分は授業に絡めて生徒達に問題提起を投げかけました。
『自分ならどう思う?相手の立場だったら?』ディベート(討論会)のような時間がよく流れ、そして考えさせられました。
「僕の中学校の社会科の先生も、半分は話していたんだよ、自分はどう思うかね。だから、こういう授業があってもいいと思っているよ。」とよく笑いながら言っていて。
受け継がれるのは、親子関係だけじゃない、生徒だった先生が受けたものを、今度は先生になって伝えていく。『考える力を身に付けていく、それが授業でできたらいいよね』
その教科が好きだったことももちろんあるけど、先生のそんな考え方がとても嬉しかったこと、今でもはっきり覚えています。
地図はずっと興味があり、名古屋にいた頃は、助手席に地図帳を置いて国道をよく走っていました。そういえば、社会科の先生は、折りたためる地図をポケットに入れて、マウンテンバイクで琵琶湖を一周したって言っていたな。
オバマ前大統領が広島を訪れた時、祖父はもう他界していたのですが、無性に会いたくなりました。「おじいちゃん、今、何を思う?」直接話を聞いて、沢山議論がしたかった。でも、きっとこう伝えてくれたと思います。
「よく来てくれたな。」オバマ前大統領の姿を見て、祖父の中で初めて戦争が終わったのではないかと。
心の赴くままに。社会科が好きな理由は、多分、無限にある。