今さら反省

今日は肌荒れが酷かったので、スタバには行かず、自宅でパソコンに向かっています。いつも行くお店は、顔なじみのスタッフさんが多く、なんとなく恥ずかしいから。こういう所は、女性ならではなのかもしれませんね。

以前、日本料理店で働いていた頃、結構ふっくらしていた時は、ニキビも多く、それをお化粧で隠したりするので、余計に酷くなってしまい、メイクを取った後はよく凹んでいました。そんな頃、そこでは色々な職業の方が接待で利用してくださり、ある銀行の支店長さんがいらした時は、やはり緊張しました。雰囲気の柔らかい方だったので話しやすく、話の流れで父の職業も聞かれたので、正直に別の銀行名を挙げると少し驚かれ、そして、「お互い頑張りましょうと、お父さんに伝えておいて。」と言われた時にはこちらの方が驚きました。ご自身と父を労う言葉が、咄嗟に出てくる支店長さん。その器の大きさに、こちらの方が励まされました。

息子を寝かしつけた後に、必ずパソコンを開き、翌日の公開記事の最終確認などをしていたのですが、この間は気分が悪く、スマホでのみの確認にして、早めに寝ると、いつもより深く眠れていたことに気づきました。やはり、ブルーライトが睡眠に影響していたよう。理由が分かったので、対策を思案中。とりあえず、できるだけ昼間に時間を取り、夜は本を読んで寝る習慣をつけようと努めています。そこで、今読んでいるのが、『オレたち花のバブル組』(池井戸潤著、文春文庫)で、半沢直樹2。『下町ロケット』以来、この作家さんの本にはまり、たまたま父と電話で話した時に、そのことで盛り上がってしまいました。「お父さん、池井戸潤さんの本を読んでいる?」「本は読んでいないけど、映像では全部見たよ。銀行を知り尽くしているから、面白いぞ。活字から入るの、いいんじゃないか。」なんだかその言い方が、とても嬉しそうで、作家さんを近くに感じている気持ちが伝わってきました。そして、想像を楽しもうと思っている私の思いも喜んでくれているようで。

まだ父が実家にいた高校時代、最寄り駅から早歩きで徒歩20分程かかるので、仕事が終わると、あらかじめ父が電話をかけ到着時間を伝え、母が車で迎えに行くのが日課でした。友達と電話で盛り上がり、父からのキャッチホンを取り、時間を聞いて母に伝えるはずが、すぐに友達の電話に戻ってしまい、報告を忘れてしまいました。とても寒い日、疲れ切って歩いて帰ってきた父を見て、慌ててごめんなさい。さすがに怒っていたようで、その日は口を利いてくれませんでした。半沢直樹の本を読んでいたら、急にそのことが思い出され、銀行内で揉まれていた父が、革靴を履いて、へとへとになって歩いて帰ってきたと思うと、やはり今度会った時に、もう一度謝った方がいいんじゃないかと反省中です。

そのことを伝えたとしても、「そんな話、覚えていないぞ。」と笑って言うであろう父。そんな気遣いを見せてくれるようになったのは、出向してから。母も銀行員だったので、父の大変さは私よりも分かっていたはずですが、そんな心の余裕がどこにもなかったのだと、だったらせめてもう少し前にこの本に出会いたかったよと、こっそり弱音を吐いてみる。

私がどれだけの思いをしていたのか父が知らなかったように、私もまた父の本当の苦悩を知らなかったのかも。おあいこだ。どちらがどれだけ辛かったとかではなく、おあいこ。