お礼の気持ち

幼稚園の年中最後の参観日は、夫に行ってもらいました。理由は本当に様々なのですが、行ってもらって良かったなと思いました。本人は大変だったけどね。お疲れさまでした。

前回の音楽祭当日、夫が一週間仕事で不在、ぐっと涙を堪えている息子の姿が頭から離れませんでした。泣き顔はどうしても見られたくなかったんだろうな。強くなるのはゆっくりでいいよ。

その日は本当に頑張り、別の日に行われた誕生会も平日だった為、私が行くことに。朝から、「ママ、一番早く来て前に座ってね。」とやっぱり寂しがり屋の息子。
そんな時、ふと思いました。私のイベントに父は来てくれたことがあったかなと。仕事で忙しかったのは事実、でも自分から「お父さん来て。」と言ったこともなかった。
子供なのに甘えられない何かが、いつもそこにはありました。

息子とずっと一緒に過ごす春休みも、間隔を空けることなく、サイトを運営していきたい。その為にはできるだけ今頑張りたい。そう夫に伝え、参観日の話をすると、その日なら有給が取れそうだと快諾してくれました。
最後の参観になるし、その後懇親会もあり、保護者の方達が挨拶することも分かっていたので、前夜になって、「明日パソコンに向かわず、私が行こうか?」と言うと、「大丈夫、なかなかこういう機会もないから、気にしなくていいよ。」という心強い返事。
睡眠不調が一週間続いていたこともあり、そこは素直に甘えることに。

翌日、嬉しそうにしている息子と夫を送り出し、間もなくすると『めっちゃ、アウェイ』というメールが来て、噴き出してしまいました。去年はパパが何人かいらしていたのに、今年はクラスに一人だけだった様子。ごめんね~と思いながらもパソコンに向かう。

懇親会では、保護者の方達が円になって椅子に座った状態で、先生から一番最初に挨拶を振られたよう。帰ってきてからその話を聞き、久しぶりにお腹を抱えて笑ってしまいました。まさかの一番目!冷静に挨拶をしてくれた夫に感謝です。
先生や、他の保護者の方達の話を聞き、夫がしみじみと言ってくれました。
「とってもいい先生なんだね。そんな先生に一年間担任をしてもらえて本当に良かった。」

父親参観は、半分以上がお父さん達というホームの状態。通常の参観日では、お母さん達ばかりのアウェイの中に行ってもらった夫には本当に申し訳なかったけど、お母さん達の中にいて、夫なりに色々なことを感じてくれていたようです。
「もう二度といいけど、行けて良かったよ。」この言葉を聞いて、夫婦の絆がまた一つ深まる。

幼稚園にいつも安心して預けられ、参観日に集中してパソコンに向かえたから、この想いをここで開花させていきたい。それが、先生と夫に対するお礼の気持ち。沢山の方達への“ありがとう”をこれからも届けていく。

翌日、先生が「円の切れ目にご主人がいて、トリよりも最初がいいと思ってお願いしちゃいました!」と話してくれて。気遣いも全てが心地いい。
円の境目に座った夫は、きっと良いことあるはず。