2020年に希望を

新年、明けましておめでとうございます。なんだかこの数字を見ると、嬉しくなりますね。揃っているって気持ちがいい。そして、東京オリンピックの年だと思うとわくわくします。

息子のバッティングが少しずつ様になってきて、夫と三人で公園へ行ったら、すっかり振り回されてしまいました。「ママは、後ろを守ってね、ボクが打つから。」フワフワのボールとバットとはいえ、ピッチャーの夫が投げた球を打つ球は速く、一人で7つの守備は限界がありました。気が付いたらランニングホームラン!お母さんの守備範囲、そんなに広くないわ!!野球もプライベートでもねと心の中で呟きながら、あっさり撤収。余力を残して帰るというのが自分の中の鉄則です。
そんなわんぱく6歳児の野球チームのお迎えをまだやっていた頃、5年生のお兄ちゃんが息子をおんぶし、満面の笑みで喜んでいた表情がなんだか忘れられなくて。あまり心配するのは止めよう、受け皿さえ用意しておけば、息子は気持ちよく自分の道を歩いてくれのではないかと思わせてくれた忘れられない出来事です。

年末カフェに行き、たまにはアメリカン珈琲を飲もうと思い注文。コーヒーフレッシュを二つ入れるとカフェオレっぽくなるのが好きで、喜んで入れてみたらそれはレモンのリキッドだったことが判明。紅茶なら、ミルクティがレモンティになっただけなので良かったのですが、珈琲でこれをやってしまうってどうよといじけながら、半分飲んだ時点で諦めました。まずい!!全部飲んだら本気で珈琲嫌いになるところでした。2019年最後の大失態、こんなことで済んで良かったと思うことにして。

接骨院の先生に最近調子どうですか?と聞かれると、「左の腰にデッドボールを受けたような痛みです。」なんて言ってみると笑ってくれるので、私の中で野球の言葉は、すっかり日常になっていたよう。ヒットが重なったり、盗塁やヒットエンドランを繰り広げる展開の時、実況の方が伝えてくれる「畳みかけてきましたね~。」という言葉がとても好きです。今のビッグチャンスを一気に攻めるこの表現を聞くと、沸き上がるものがあります。今年も私の中でそんなタイミングが訪れるはず。好機を逃さないように、畳みかけて何かを自分のモノにできたらと願っています。

実家があった木造戸建て。本当に有難いことにそのまま住んでくださるご家族がいて、取り壊さずに済みました。多分、そこにある柱に書かれた私の身長のラインはそのまま。まだ3歳ぐらいの時、片手で握れる小さなねずみのぬいぐるみがお気に入りで、いつも持ち歩いていたら、トイレに入る時に落としてしまいました。あまりのショックに大泣きをすると、姉が気づき、助けてくれるかと思いきやお腹を抱えて大爆笑。それを見てさらに号泣。そのことに気づいた祖母が慌てて私を宥めながら“ちゅうたろう”を救出し、手で洗ってくれました。まだ半べそをかきながらも祖母にお礼を言い、安心して遊んでいたら急に気になりだし、外に出て固まりました。そこには木につるされていたちゅうたろうがカチンコチンにしっぽまで凍っていたから。それを見てさらに大泣き。祖母がまた慌ててやってきて、こたつで解凍してくれている合間も姉は爆笑。一連のやりとりが相当面白かったらしく、ずっと笑っていて、余計に腹が立つし泣けてきた幼少の頃。それでも、祖母と姉とのそんな思い出がずっと心の中にありました。

祖母が亡くなった年、ちゅうたろうがつるされていた木に、もう咲かなくなってしまった花が咲きました。人の命が教えてくれたものの大きさに気づかされた時。こうやって人は生きていくのだと。
今年も、また変わらない笑顔でお待ちしています。熱い1年にしてください。