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夏休み前、部活から帰ると息子が伝えてきました。「今日、神社で夏祭りがあるから友達と行ってきていい?」と。こういうセリフを聞くと、夏が来たなと毎回嬉しくなって。彼の高揚感が自分にも伝わり、夕方から出かけるということで、それまで一人で図書館へ行くことにしました。ちょっと調べたいことがあり、本を手に取って席に着くと、隣には10冊程をテーブルに積み、読みふけっている50代の男性が。背表紙が気になると思いつつ、横を向いたらこちらの視線に気づかれてしまいそうだったので、想像を楽しむことにしました。10冊あったら、その方の趣味であったり、どういったことに気持ちが向かっているのかなんとなく分かるよねと。大学図書館で勤務をしていた時、英語教材を返却に来てくれた女子学生さんがいて、お疲れさまと心の中で思いながらカウンターで処理をしていると、その教材には付属資料としてCDも付いていたことが分かり、慌ててしまって。「今、お手元に付属のCDはお持ちですか?」「え~!自宅にあります。」「こちらも気づかなくて申し訳ないのですが、返却処理をした後なので、できるだけ早めにCDをカウンターまで持ってきて頂けたら助かります。すみません。」と謝ると、彼女も恐縮してくれました。すると、後日すぐに届けてくれたことが他のスタッフを通して分かって。その気持ちが本当に嬉しいなと。おそらく、何冊も返却処理をする中で、付属資料があるというポップアップなどの表示に後から気づいた模様。そんなこちらのミスを助けてくれた何人もの学生さん達がいました。「いいっすよ。」「全然っすよ。」「大丈夫っす。」「そんな気にしないでくださ~い。」「いつもお世話になってるんで。」そういった言葉をかけてくれる彼らにも沢山支えられてきた。ありがとう、立派な社会人になってね、こちらのメッセージは伝わっていただろうか。

少し前、スーパーのカートに誰かのスマホが置き忘れられていることが分かり、慌ててインフォメーションカウンターへ行きました。すると、女性スタッフさんからお礼を言われ、どのあたりにあったかを伝えていると、ご年配の男性がやってきてひと言。「さっきから追いかけながら声かけていたんだよ!」と怒られてしまって。貴重品を拾い届けることはよくあったのだけど、怒られたのは初めてだなとショックと驚きがありました。それでも、スタッフさんに渡した後だったので、自分の役目は終わったと思い、軽く会釈をしてそのまま離れることに。自分の行動は間違っていた?!いや、そんなことはないよねとぐるぐる。相手がどう受け取るのか、それはもう相手の問題であって、こちらが気にするのは違うのだと思いました。スタッフさんがお礼を伝えてくれた、それで十分だと。実家にいた頃、和室があまりにも汚かったので、母がいない時に一気に掃除をし、また汚れた時はテスト前だったのでそのままにしたことがありました。すると、帰宅した母に怒鳴られたことがあって。なんで掃除をしておかなかったのだと。いやいや、それはあなたの仕事だし、前回はたまたま時間があったからやっただけでそれをレギュラーにされても困るんだよなと思いつつ、言い返せば3倍ですさまじい状態になるのは分かっていたので、自分を守る為に黙っていました。理不尽なこともあるなと、家庭という一番小さな社会の単位で思っていたので、外でそういう思いをしてもそこまで驚かなくて。むしろ、外の社会の方が優しかった、血の繋がらない方達がこんなにも自分の痛みに気付いてくれるんだなと。1対1で向き合ってくれた、あなたはそこにいるよ、よくここまで歩いてきたね、今この時間だけでも自分に優しくしてあげて。その想いに触れる度、心がじわっとあたたかくなり溢れそうでした。私は私でいいのだと。

6月に、息子の高校進学に向けてみなとみらいへ説明会に行く前、せっかくだからハードロックカフェに行ってしまおうかなんてちょっと思っていました。でも、スマホの違和感に気づき、なにやら胸騒ぎがしたので港沿いのベンチに座ることに。その行動が吉と出て、帰り道にトラブルの原因が分かり、ぎりぎりのところをすり抜けてきました。セキュリティ関係のこと、個人で問題が起きたということは、サイトにも影響してしまうのではないかと慌てふためいていると、プログラマーのMさんが鉄壁の防衛をしてくれているのが改めて分かって。日々、どれだけの気持ちの中で書いてくれているのか分かっているつもりだよ、読者さん、待ってくれているよ。どんなことが起こり得るか、あらゆる可能性を考えながら大切に守ってくれていたことに胸がいっぱいでした。そして、今回図書館で調べていたのは、夏の旅行先、神戸について。中学3年の1月、阪神・淡路大震災が発生、名古屋にいた私も揺れを感じて起きました。その朝にテレビで見た信じられない光景、言葉になりませんでした。その3年後、高校の卒業旅行で友達と神戸へ。復興した綺麗な街、でも心の中はどうなのだろう、ずっとそんなことを思っていました。それから何十年も経ち、プログラマーのMさんに出会い、一緒にお仕事をさせてもらうことに。神戸出身だとは分かっていたのだけど、どこまで聞いていいのか、触れてほしくないこともあるのではないか、そういったことを思いながらもそっと尋ねると、ぽつりぽつりと話してくれました。滲んでいく彼の目頭、一番奥にあった想いを話してくれたのだろうなと。辛かったね、でも前を向いている。そんなMさんが故郷を案内してくれることに。息子もいるので、回れるのは少しだけかもしれませんが、18歳の時に見た景色と重ね合わせながら、街を感じてこようと思います。沢山の感情を持ってその先へ。待っててね、神戸!!