タッチの差

この間、お気に入りの一凛珈琲へ行ったら、窓際の席が空いていなくて、隣の席に座り、ゆっくりとギアを上げて、パソコンに向かいました。が、途中で珍しく行き詰ってしまい、キーボードの上に手を置いたまま固まる始末。それでも、リズムを取り戻し最後まで書き上げ、ほっとした状態でレジへ向かうと、必ずお会いする店員さんが伝えてくれました。
「いつもの席、あと30秒早かったら、座れたんです。」あ~、今日なんとなく不調だったのはこれだったのねと妙に納得。ちょっと位置が変わっただけで、景色も少し変わり、なんだか落ち着かなかったことが、影響していたよう。それにしても、“いつもの席”と伝えてくれる店員さん、素敵です。
駐車に苦戦して、切り返さなかったら、30秒前に着いていたよ。と心の中で悔やみながらの報告。

随分前、母の入退院の合間に、掃除のお礼に息子を預かってもらっていたので、コメダで集中しようと思い、気合いを入れてお腹いっぱい食べると、眠たくなってしまいました。って子供か!それでも、苦戦しながら、カフェインに助けられながら無事に書き終えると、賑やかな声が。それは、幼稚園の補助の先生達の集まりで、その中にはプレ幼稚園でお世話になった先生もいて、あと1時間前に会いたかったと本気で思いました。

プレ幼稚園は、親子教室だったので、保護者と子供が一緒になって保育を受ける為、先生は山のようなネタを持っていたはず。子育てがある程度落ち着いたから現役に戻られたのかは不明ですが、ものすごく包容力のある先生に、お母さん達は何度も助けられました。
以前渡した『幼稚園のせんせい♡スマイル』の記事。たまたま園内で会った時に伝えてくれました。「私、じわっと熱くなって感動しちゃった。あの頃は離れなくて、本当に大変だったよね~。」「先生のおかげです。実は、ほとんど私が作った作品だったんです。」と正直に話すと、「皆そうだから、大丈夫大丈夫。」とあの当時と何も変わらないトーンで話してくれて、懐かしさがこみ上げました。
そんな話をもっとコメダで聞きたかったよ。とほほ。別れ際に一人で勝手にがっかりしながらも、ノートパソコンのバッグを見た先生は最後に伝えてくれました。「お疲れさま~。」ここで何をやっていたか感じてくれた先生。いつもさりげなく見てくれる人。

今日は、息子が学区の端に住んでいるという理由から、通いやすい小学校の学区外の申請をする為に、教育委員会へ行ってきました。書類を書き、市の職員の方とお話をする中で、学区の外からの通学になるので、往復は気を付けるように言われ、少しだけ不安になった瞬間、「こんにちはっ!」と後ろから声をかけられて、驚きました。彼女も同じマンションで、同学年の男の子がいて、小学校を迷っていることは聞いていたのですが、同じ所に通うことが分かり、本当にほっとしました。絶妙な機会と、友達の笑顔に助けられた嬉しい鉢合わせでした。

早いとか遅いとかではなく、ほんの少しのタイミングで、思いがけないことが起こるから、毎日楽しいんだろうな。この間Kちゃんに会った時、「スケボーパパ知ってる?」と聞いてみたら、「知ってるよ~。送り届ける時、シャーっとスケボーで帰っていくのをよく見かける!」と二人で大爆笑。どうやらKちゃんは、私よりも5分程遅れて登園のよう。息子が通う小学校は、Kちゃんの娘ちゃんも一緒。だから、寂しくない。
母親は、子供を全力で守る。だから、お互いを労う友達の存在に助けられる。そんな友達に出会ったのは、たまたま居合わせたキッズルーム。
それは多分、偶然ではなくて必然。