やめられない夜食

学生の頃から、4食目がなぜか欠かせなくて、寝る3時間前には食べ終わっていないと体にもお肌にも良くないことは分かっているのだけど、なかなか止められず・・・。

最近食欲が落ちて、昼間の3食をやっつけで食べているので、その反動からか夜の9時を回ると途端にお腹が空いてしまい、連日困っています。
できるだけヘルシーで、お腹に溜まるものを選んでいるつもりがそうでも無かったり。
ゆで卵、チーズ、アイス、パスタ、おにぎり、サンドイッチ、サラダ等々。

妊娠中は悪阻がとっても酷くて、ピークが過ぎても栄養を取る事に苦戦していたので、助産師さんに分割して食べなさいとアドバイスをもらい、ちょこっと食べの変な習慣と言い訳がすっかり身についてしまいました。
息子を寝かしつけると、ひと仕事終えたような気持ちになって、ようやく落ち着いて自分にお疲れさまができる時間だから、ほっとしてお腹が空くのかな。
やっと寝てくれた~と思って、アイスの袋を開けた途端起きてきて、本気でショックを受けたことも。子育て中のママには“あるある”です。

でも、なぜだか夜食を楽しんでいると、ふと過去の記憶が思い出されることも。
学生時代に辛い家庭環境の中で、ぐっと堪えて菓子パンを食べながら卒業論文を書いていたこと、一人暮らしで一気に眠りが浅くなり、チーズとテーブルワインでお腹を軽く満たし、情けない女性ではなくて格好良い女性だと思い込もうとしていたこと、息子が0歳の時は夜泣きが酷く、深夜に何度も起きて食べることで気持ちを落ち着かせようと必死だったこと、育児中の試験勉強でお菓子を食べながらテキストを見ていたら、学生時代が思い出されて泣けてきたこと。

私、それなりに頑張ってきたんだ。

ルーティンワークのようなお夜食が、実は自分の弱くて脆くてそれでも折れなかった記憶が沢山詰まっていたと感じた時、ここまで来たんだと、そんな姿を少しだけ褒めてあげたくなりました。
そう、少しだけね。

昼間のカフェももちろん好きだけど、深夜に息子の寝息を聞きながら、夫がテレビを見ているそばで、ほっとしながら食べる夜食の時間も好きなことに気づきました。
それは、決してやっつけではなくて、素直に美味しいと思える時間。
だからなかなか止められません、という言い訳に戻ってみる。

思うように時間が取れなくて、駆け込むようなご飯の時間って誰にでもあって、それでも一日に一度ぐらいは味わってほしい。
その時間は、一日の中で自分と向き合うささやかなひとときだと思うから。

誰かの為ではなく、自分の為に使うご飯の時間。
夜食は体に良くないけど、私にとって心には良いから当分許してね♪