本当に飛んだ日
良く晴れた日、あまり眠れなかった朝を迎え、慌ただしく身支度をした後、息子と二人で仏壇の前へ。「おじいちゃんにバイバイしよう。ずっとRのことを見守ってくれていたから。」そう伝えると、ランドセルを背負ったまま手を合わせ、何とも言えない優しい時間が流れました。息子と同じ誕生日のお義父さん、これまで沢山の時...
-自分らしくいられる場所-
良く晴れた日、あまり眠れなかった朝を迎え、慌ただしく身支度をした後、息子と二人で仏壇の前へ。「おじいちゃんにバイバイしよう。ずっとRのことを見守ってくれていたから。」そう伝えると、ランドセルを背負ったまま手を合わせ、何とも言えない優しい時間が流れました。息子と同じ誕生日のお義父さん、これまで沢山の時...
慌ただしい毎日、少しでも気を抜くと後ろを振り返ってしまいそうで、ただ前を見ていました。そんな最中、ようやくシェアオフィスに顔を出すと、満面の笑みで迎えてくれたのは、絵の上手な女性スタッフさん。「お久しぶりです~。最近見かけないので、どうしているかなって思っていたんです。」「ちょっと色々と忙しくて。よ...
天気のいい日、いつものように心療内科へ向かうと、変わらない温度で優しい男の先生が迎えてくれました。最近の様子を話し、軽く談笑する中で、自分の選択は間違っていないのだと確実に一歩踏み出している実感に嬉しくなっていると先生がひと言。「医者としてなんにもしてあげられなくてごめんね。」「いえいえ。先生にとっ...
本当に久しぶりの疑問文。もう一度人生をやり直せるとしたら、どんな生き方をしたいですか?何度も自分に問いかけてみました。体の弱さは、繊細さと繋がっていて、それを持っているからこそ、誰かの辛さに到達できるのかなと思うことがあるので、そこは変えたくない。でも、睡眠だけはもっと深く取れるようになりたいからこ...
毎日シェアオフィスの1階にあるトイレへ行くと、よくお会いするお掃除の優しい女性の方。こちらが、一番左の蛇口で手を洗っていると声をかけてくれました。「そこの蛇口だけ水なんです~。真ん中と右の手洗い場はお湯が出るので、良かったらそちらを使ってくださいね。」「え~!私今までずっと左を使っていて、お湯が出る...
母と息子が、また週末に一泊の箱根旅行へ行くことに。大きなリュックに友達のお母さんからプレゼントされた『鬼滅の刃』の煉獄さんのお財布にPASMOを入れ、付けてみると想像以上に目立ち、二人で笑ってしまいました。そして、荷物の確認をしながら、あと何回おばあちゃんと旅行に行くことになるだろうねと思うと、じわ...
私が大学生の時に、姉が留学していたカナダ。そこのホストママがお誕生日にプレゼントしてくれた雪だるまのパジャマを姉から譲り受け、着心地がいいからまだ使っていると本人に伝えると、大爆笑をされてしまいました。「まだ使っていたの?!何年前だっけ?」「かれこれ20年ぐらい前だね。何回洗濯してもボロボロにならな...
息子が休みの日に、母と三人で出かけることになり、ふらっと電車の小さな旅が待っていました。秋になってから、すっかり不調に翻弄される毎日、電車に乗って大丈夫かなと思っていると、息子が何気ないひと言。「おばあちゃんとママと三人で電車に乗るの、珍しいね。」そう言えば、私とのお出かけはいつも市内だったなと反省...
姉との再会以来、色んな気持ちが交錯し、ぼーっとしているだけで泣けてきて。ただ一つ言えるのは、もう一緒に首都高に乗らなくなったということ。同じ所をぐるぐる回り、相手の痛みが分かるだけに共感し合えるのだけど、出口が結局同じでまた同じ景色かと思っていた時期は過ぎ、次のステージに行ったのだと思いました。そう...
良く晴れた日、わざと通院間隔を空けてくれた主治医の病院へ久しぶりに出向くと、コロナの影響で外来が縮小されていることに気づき、複雑な気持ちで診察を待っていました。すると、呼び出し番号が表示され、先生の穏和な顔を見ていつもの3倍ほっとして。「先生、お元気でいてくれて良かったです。」「僕は大丈夫だよ、あり...