体感温度の違い

段々暑くなってきたと同時に、エアコンが効いているお店が多くなり、また冷えとの戦いが始まりました。よく行くカフェの店員さんは、私がひざ掛けをお願いすることを分かっているので、ずっと置いたままにしてくれて、本当に助かっています。
だって、せっかく行けたのに、寒いからって帰りたくないんだもん。そんな気持ちを感じて、どうぞ長居してくださいねの雰囲気もまた、温かい気持ちにさせてくれますね。

接骨院の先生に、冬用に出していた足元を温める電気毛布を、ダメもとで聞いてみたら、わざわざ奥にしまったものを出しに行ってくれました。この時期に使う患者さんは私だけで、「体を冷やさない工夫を次回はしておきますね!」と伝えてくれて。一体どんな仕掛けが待っている?!私の周りだけ暖房?そんな訳ないよね。

この間は、幼稚園に送り届けた後、またスケボーパパに会い、「Good morning!」と言ったら、爽やかな笑顔で同じように答えてくれました。これで少しは顔なじみかな。そして、年少の可愛い女の子は三輪車に乗っていて、これまた笑わせてもらいました。三輪車通園も、初めて見たよ~。今回は少し余裕があったので、さりげなくスケボーパパの服を見てみるとなんとランニングシャツにハーフパンツ。今日は一日曇りで肌寒いんだけどな。今その格好をしたら、真夏は何着るの??

大学図書館に通勤する時、12月の恐ろしく寒い日、電車の中でよく見かける欧米人の女性の先生が着ていたのは、ノースリーブのワンピースでした。腕がそのまま出ていて、見ているだけで寒そうだったのですが、仲良しの男性の欧米人の先生とゲラゲラ笑っていて楽しそう。出身国はどこなんだろうと勝手に想像をしながら、住んだ環境の違いって大きいなあと痛感。

私が一人暮らしをしていた時、父の弟である叔父が、転勤で札幌に帰ることになり、新宿でカフェをすることに。関東で、唯一の親類だったので、なかなか会えなくても存在だけで助けられていて、やっぱりどこかで寂しい気持ちをぐっと抑えて会いに行きました。
「Sは全然子供の頃から変わらないな。兄貴、多くを語る人ではないけど、心の中では娘のことを心配しているんだぞ。親ってそういうものだ。だから、辛い時は弱音を吐いてくれた方が嬉しい時もあるよ。一人で頑張るな。いつか札幌に遊びにおいで。」

季節は2月。新宿に行くまでに本当に寒くて、分厚いコートを着て会いに行ったのに、ぽっと自分の内面が温かくなる感覚があって。家族というものがよく分からないでいることを、叔父は知っていました。だから、離れる前に私に伝えたかった。何かあったら駆けつけるのが親だからと。叔父にも一度も頼らなかった姪の姿が、切なかったのかもしれません。だから、最後に大切なことを届けようと思ってくれたこと、感じました。

2月が誕生日だったので、一生懸命選んだ手袋をプレゼントすると、満面の笑みで喜んでくれた叔父。「札幌、まだまだ寒いから、本当に嬉しいよ。ありがとう。」その時の笑顔が未だに忘れられません。“お前らしいな。幸せになるんだよ。”言葉にしなくてもわかったよ。
東京よりも寒い所に行くからね。札幌の寒さに慣れていても、温かい物に身を包んでお仕事頑張って。私は大丈夫。

新宿駅南口は、叔父との優しい別れの場所。