直接の会話

今日は、ずっと欲しかった本を買いに、本屋さんへ行ってきました。ネットで購入しようと思ったのですが、たまには本屋さんで表紙を見ながらその空間も楽しみたいと思い出向くと、感覚が鈍ってしまったのか、一冊の本を探すのに一苦労。自分のバッグやパソコンバッグの重みを感じ、ついに本棚近くにいた店員さんに泣きつくことに。「すみません、探している本が見つからないんです。」すると、お詫びしながら伝えてくれて。「申し訳ないのですが、今他のお客様の対応をしているので、少しだけお待ち頂けますか?」と。丁寧な応対が嬉しく、待ちながらもう少し自力で探してみることにしました。

図書館と本屋さんの配列って違っていたりするよね、なぜかそんなことが頭をよぎり、もう一度探していた著者順に並んだ文庫の前に。すると手前に置かれた平置きの状態で、発見!どうしても本棚に立てた状態であるという先入観があったようで、見つかってほっとしました。その後、先ほどの店員さんに見つかったことを伝えるととても恐縮され、謝られました。その気持ち、とってもわかるから気にしないでくださいね。そう心の中で呟きながら、お礼を言ってお別れ。

図書館でも同じようなことが何度あったことか。他の学生さんの対応をしていたら、また違う学生さんに質問され、他の職員も対応ができない時、少し待っててもらうように伝えると、自力で探してくれたこともあれば、諦めて帰ってしまったこともあり、その時はとても申し訳なく思いました。また時間を見つけて来てくれたらいいなと思ってみたり、あまり大した用事ではなかったのかなと思ってみたり。探していた本が見つからなかったというケースは、色々あるのですが、レポート提出などで一気に関連図書が貸し出しをされ、図書館に慣れていない学生さんが『貸出中』になっている表記に気づかず、見つからないと困惑していることも。先輩が、その学生さんの差し支えない程度に、住んでいる場所を聞き、その近くの公共図書館の所蔵を調べて、『貸出可』になっていた本を案内していた時は驚きました。行くか行かないかは学生さん次第ですが、自館にない図書を、他の場所から案内する。そして、その図書館の閉館時間も確認し、その学生さんが間に合うかどうかもきちんと把握して伝えていた姿に、色々学ばせてもらいました。

まだ、時間が早い時に助けを求めてくれた学生さん。その中でこちらができることをと頭を回転させながらアドバイスをした先輩。これが、図書館サービス。講義でもなく、テキストからでもなく、実体験から学び自分のものにしていく。二人のやりとりにやっぱり今でも感謝です。

私がスタバで、マグカップではなく必ず紙のカップを選択するのは、蓋が付いていて冷めないからという理由と、もう一つはスタッフさん達がマジックでコメントや絵を描いてくれるから。年末最後に渡してもらったカップには『いつもありがとうございます!よいお年を♡』という言葉。そして久しぶりにお会いした同じスタッフさんが『2019♡今年もよろしくおねがいします』と書いてくれました。私から、今年もよろしくお願いしますと口頭で伝えると、「私の方から言おうと思っていたんです~。」と笑いながら伝えてくれて。カップの文面と、直接伝えてくれる温度が同じで心地いい。セルフサービスなのに、すっかり仲良し。

そして、ヘッドホンの男性に自然な形で挨拶を交わし、お別れも簡単な会話。「さようなら」や「お疲れさまでした」が“また”を予感させてくれる。