落とし物から繋がる気持ち

今日は、ブランチに行く前、シェアオフィスのある1階でスマホの落とし物を発見し、慌てて4階まで戻り、スタッフさんに渡しました。その後戻ってくると、持ち主さんが見つかり、お礼と共にとても喜んでくださっていましたと丁寧に伝えてくださり、ほっとしてデスクに着きました。1つのものを通しての気持ちのやりとりも、いいものですね。

なんだかよく分からないのですが、落とし物をよく拾うことがあり、自分でも驚いています。同じマンションの敷地内でお財布を拾った時、慌てて男性の管理人さんに届けたら、数時間後にご年配の女性の方がお礼に来てくださいました。「管理人さんに聞き本当に有難く、小さなお子さんがいると聞いたので、大したものではないのですがもらってください。」と渡してくれたのは、イチゴと焼き菓子でした。同じ住民なので、そんなことはお互い様なのですが、なんだかその気持ちが嬉しく、いつも息子とうろうろしている私達親子を思い、管理人さんが伝えてくれた優しさにもほっこりしました。住んでいる人同士は他人でも、どこかで助け合う心を感じた嬉しい出来事です。

大学図書館時代の女性のご年配の上司が、結構な天然の可愛らしい方で、いつも仕事の合間に色々な話をしてくれました。「私ね、いつもうっかりしていて、お財布や定期券など、大事なものを本当によく無くすの。でも必ず手元に戻ってくることが不思議ね。」それは、お人柄ですよって心の中で思いながら一緒に談笑。一人暮らしの私を気遣い、美味しいパン屋さんを見つけた時には買ってきてくださり、帰りに困惑してしまう程、グレープフルーツを渡してくれたこともありました。そういう気持ちをいつも抱いてくれているからこそ、いざお金を落とした時に戻ってくるのだと。仕事以外の、もっと人情的なものを、女性の上司が教えてくれたような気がしています。

この間、息子が学校の心臓病検査に引っかかってしまい、後日教室までお迎えに行き、指定された医療機関まで再検査に行ってきました。随分待たされることは分かっていたので、息子に予め説明するとすっかり病院慣れをしたのか、置いてあった絵本を持ってきて、自分でページをめくってくれました。画像検査を終えた後、診察室に呼ばれる前には、ランドセルから国語の教科書を引っ張りだし、なぜか小声で音読の練習。息子も冊子を持っていると安心するタイプなのか?と思っていると、自由帳と筆箱を取り出し、お絵描きをしたいと言い始め、さすがに止めさせようと思っていたところに看護士さんが名前を呼んでくれました。慌てて席を立った途端、プールバッグもランドセルも落としてしまい、息子から受け取ったノートと筆箱を持ちながらおろおろ。そんな様子を笑いながら看護士さんが助けてくれて、ようやく先生の所へ。やはり、少しだけ気になる箇所があるからと念の為、隣の先生のいる超音波で確認をすることに。両手いっぱいに抱えきれない荷物を持ちながら、不安そうにしている私の顔を見て、そっと、大丈夫ですよと微笑んでくれました。
超音波検査で、息子の心臓を、画面を通して見ることができ、色々なことを思いました。お母さんの心臓が綺麗だと言ってくれたように、あなたの心臓も綺麗だよ。あの映像を、胸に焼き付けておこうと思います。その検査で問題は見つからず、ようやく安心して帰宅。

二人で疲れたね~と言いながら帰った後、息子が学校から得てきた知識を教えてくれました。「地球は回っているんだよ。でもどうやって動いているの?風?」この発想は、どう考えても浮かんでこないな。その疑問はのんびり考えていって。大人になるのはゆっくりでいい。“疑問”という落とし物もいいんじゃない。解いた分だけ、また一つ階段が登れる。