学校から帰ってきた息子が、また仕入れてきた情報を今回はおとなしめに伝えてくれました。「ボク、王子様にはなりたくない。だって人のことを考えなければならないし、宿題100枚やらないといけないから。」???「それ、誰に聞いたの?」「D君だよ。」出た!!王子様にはなれないから大丈夫だよ。そしてその宿題はどこから出されるの?なんで100枚?とどうでもいいことを息子に突っ込みながら盛り上がり、王子様は諦めたよう。一体どこを目指しているの?!
そんな息子のブームをプログラマーのMさんに聞かれたので、くみちゃんがあと364匹いる話をしたら驚いていたと伝えると、会った時に息子と同じ誕生日ベアをプレゼントしてくれました。びっくりして言葉を失った6歳児、連れてきていたくみちゃんとダブルハイタッチ。大事そうに持って帰った夜、ホワイトタイガーちゃんとも3匹でトリプルハイタッチ。くみちゃんよりもちょっとだけ大きく見えたので、お兄ちゃんに決定しました。息子が一番憧れているのはお兄ちゃんの存在だということを密かに知っていたから。くみちゃんにお兄ちゃんができて良かったね。あなたには野球チームで沢山のお兄ちゃんがいるよ。だからみんな寂しくない。寝る前になり、「今日はくみちゃんと寝るからお兄ちゃんは明日ね、ごめんね。」と頭をなで、オカピにハグされている姿を見た時、この優しさを守るのが私の使命なのかもしれないなと思いました。何よりも大切にしてほしいもの。この先何があっても、変わらないでいてくれたらと。
古巣西武に復帰した松坂投手。その一報を聞いた時は感無量でした。育ててもらった球団に戻るということ。そして、そこで優勝を目指すということ。一緒に活躍した選手が、コーチなどに就任している中での松坂投手登板の日は、ファンだけでなく、裏でサポートするスタッフ全ての方が、何か突き動かされるものがあるかもしれないなと感じました。横浜高校から、西武に入団した1年目、気迫溢れる投球を見て、鳥肌が立ちました。この先、どれだけの活躍を見せてくれるのだろうと胸が高鳴った日が、まだそこにあるような気がしています。所沢か~、行きたいな。高校野球の春のセンバツからずっと応援していること、古巣での勝ち星をどうしても見たいのだと、エールを送りに行きたいです。背番号『16』が語るその姿を、言葉ではなく投球で伝えてくれるから。
お母さん、夏の甲子園観て。すごいピッチャーがいるんだよ。ルールがよく分からなくてもいいから、観ているだけで感動するから。投球だけじゃないんだよ、なんだか内側からものすごいものを感じるの。そう伝えると、一緒になって横浜高校の応援をしてくれた母。毎試合観ていたら、横浜高校の校歌を覚えちゃったわよ!と笑いながら話してくれた時、こんな幸せもあるのだと、悔しい思いも苦しい思いも沢山してきたけど、こんな何でもない日常を大切にしようよって、心の中で思い、甲子園を観ながらそっと泣きそうになったことが、いつも胸の中にあります。「松坂君の笑顔が少年のようで素敵ね!」「真剣に投げる時のギャップが堪らないよね。」そんなことで盛り上がった夏の日。そう、辛いことばかりじゃなかった。松坂投手がマウンドに立つ度、思い起こされた記憶。一人の野球選手が、諦めないで届けようとしてくれる想いは、こちらが思っているよりもずっと深いのかも。
息子が、くみちゃんのお兄ちゃんをMさんからもらった別れ際。目に涙を溜めながら、一生懸命手を振っていました。まだバイバイしたくないけどまた会えるよね。仲間をありがとう。そんな寂しさと嬉しさが入り混じったお別れ。彼のハートは、今日もビター&スイート。どうか失わないで。