ITには強い?

IT(information technology)情報技術。私は強いか弱いかと言われたら、どちらでもない部類に入るのかな。弱かったら、サイトは立ち上げていないし、強かったらプログラマーの友達のサポートが無くてもできるのかも。

最初に公開までの一通りの説明を聞いた時、「うんうん。」と頷きながらも、不安になり、でも図書館システムは触っていたら覚えたから、そんなものだよねと楽観的に捉えていたら、なんとかなりました。慣れって素晴らしい。頭で考えるよりも、実践あるのみ。だから、1か月お休みしたら忘れてしまい、1人で慌てふためいているかもしれません。
Wordで書いた記事を、WordPressで非公開設定にして、日にちを選択し、再度編集を重ねた後に予約投稿ボタンを押すのですが、その作業を間違えてしまうと、中途半端で誤字脱字のある文章が投稿されてしまう危険があり、慎重に作業をしています。なんだか今日はグダグダだなと思う文章なら、間違えて更新されたと思ってください。裏側で、半泣きしています。

この間、久しぶりに父に会ったら、スマホでポケモンのゲームばかりやっていて、若干イラっとしました。いつも文庫を持ち歩いている姿が良かったのに、父もすっかりスマホにはまってしまったよう。「おじいちゃん、いつもポケモンやってるよ~。」息子からしっかり報告受けています。午前中だけ母宅で預かってもらう約束をして、母は入院の準備で忙しく、父が遊んでくれることになっていたのですが、3回もポケモンのキャラを捕まえる為に外に出たとか。「滑り台にも連れて行ったんだけど、さすがに3回目は『え~、また~。』と言われちゃったよ。」と父。当たり前じゃ!

息子を出産してから、母と2人で高速に乗って、会いに来てくれたことがありました。まだ首も座らない小さな赤ちゃんをベビーカーに乗せ、3人でマンションの周りをお散歩に出かけたら、父が、「これも乗せてくれないか?」と聞いてきたのは、分厚い文庫でした。爆睡している息子の横に置いてきたので、頭が小さくても邪魔になるだろうと思い、ベビーカーの下の荷物入れに置きました。「1泊2日で、しかも高速に乗ってきたのに、いつ読むの?」と聞くと、「持っていると安心なんだよ。」
あ~、このDNA、思いっきり引き継いだなと笑えてきた懐かしいやりとり。
それが、ポケモンに変わっているって何なんだ!

そんなスマホしか握りしめていなかった父に渡したのは、『永遠の0』(百田尚樹著、講談社文庫)。読んでいなくても、大ベストセラーになっていたことは多分知っていて、どのような内容かもぼんやり分かっていたよう。一瞬、はっとなるのを感じました。祖父が亡くなり、両親と姉には、私が祖父から聞いた戦争体験を覚えている範囲で話しました。父は、何も言わなかったけど、そこにはもう少し耳を傾ければ良かったという、後悔の気持ちが感じられたような気がしていて。
だから、自分が読み終わったら、父に渡すつもりでいた文庫。その意味を父は受け取ってくれていたらいいなと思っています。

父がスマホから送るメッセージは、3行以上あったことがない。でも、そこから沢山の想いを読み取ってきました。『S、無理するなよ。体に気を付けて。』短い文章を瞬時に送って、受け取ることができる、そんなツールに本当は何度も助けられてきた。
だから、父が握りしめるスマホも悪くない。