お店は、どうやって決める?

確実に言えるのは、行く相手によって決まるということ。一人の時は、気の赴くままになんとなく行き慣れたカフェに行くのですが、誘う人がいるとまた変わってきますね。
女性同士は、ランチやティータイムが多くて、職場の方達とはもちろんゆっくり夜ご飯だったかな。

塾の講師をしていた時は、車通勤で帰宅時間が遅かったので、同僚の女友達とはよく深夜のびっくりドンキーでパフェを食べていました。車だから飲めないし、疲れているから甘いものも食べたいし、ゆっくり話すにはちょうど良くて。

お互いの話をする中で、その友達の弟二人の上の子が、優しすぎて、進路も適当で、彼女と別れたいのに別れられず困っていると話してくれました。「Sちゃんが説得してくれたら、話を聞くかもしれない。なんだか不思議なオーラが出ているんだもん。」
なんだそれ!かなり変なオーラでも醸し出していたかな??でも、本当に家族みんなが困っているのが分かり、ダメもとで弟さんに会うことに。

翌日が休みの夜、仕事が終わってから待ち合わせのファミレスに向かうと、かなりイケメンの弟君登場。確か私の三つぐらい下だったような。今風な感じなのだけど、物腰は丁寧で挨拶もそこそこに、いきなり「タバコ吸ってもいいっすか?」と言われ、笑ってしまいました。色々冷静になって考えてみると、友達に頼まれたこととはいえ、深夜に私は何をやっているんだと笑えてきて。

話し出すととっても好青年で、頭がいいのに進学をしなかったこと、でも後悔して勉強して、国立短大に入学できたから、頑張るつもりではいると、曖昧ながらも前向きに話してくれました。やっぱりDNAか、家系ってすごいな。
彼女にもかなり困っているのに別れられない等々、優しいが故の悩み、なんとなく理解できる。でも明らかに困惑していたので、前向きなお別れも大切だと話して、家族に言えないようなことも聞き、随分和んでくれたみたいで、表情が会った時と変わっていました。

繊細だから家族には話せない、その気持ちとてもよく分かるよ。何か突破口が欲しかったのかもしれない、友達はそのきっかけに私がなってくれるんじゃないかと踏んだ。見事に当たりました。

深夜のファミレスで、少ないお客さんの中で、周りの目を気にすることなく、なんだか居心地良いなこの人、と思いながら話をしたことで、弟は楽になったと友達が話してくれました。その後、お母さんにもお礼を言われ、なぜか福井県にいるおばあちゃんちに連れて行きたいからと、女三人で車の旅。現地でおばあちゃんも交えて、和食のお店へ。

その後、一番下の弟君が、私が聴講生で通う大学に入学が決まり、大学近くの最寄り駅から大学まで私の車で相乗りする日も。でも、ファミレスはもういいからね。

友達の家族と色々過ごしたお店はもちろん外、温かさを感じたのは心の中。どのお店に行っても、彼らの愛はいつも私のそばにある。
沢山の学びや喜びを教えてくれた、今でも大切な人達。