感覚が大切

夫が、リビングの明かりが暗いからと、照明をインターネットで注文し、取り付けてくれた明るさに感動。リモコンを見てみると、“図書館”というスイッチもあり、柔らかい色合いがなんとも言えない懐かしさで、ちょっとじわっときました。そう、この明るさの中で働いていた。そして、利用者の方達もこの温かさを求めに来てくれていたのだと、穏やかな気持ちになりました。

音と空間、そして、明るさ。いつもそこにいたから、すっかり馴染んでしまっていたけど、目に優しい色合いは、なぜかほっとさせてくれますね。

母が入院している時、雑用で何度もマンションを往復し、頼まれたものを入れる袋を探していたら、インターコンチネンタルホテルの袋が出てきて、そこにいる訳でもないのにその場にいるような気持ちになり、よく分からない嬉しさがこみ上げてきて。
もう少し余裕ができたら、みなとみらいでぼんやり海を見ながらカフェでもして、その気持ちのままにパソコンに向かえたらいいなと、少し前に夫に話したことがありました。

でも、現実的には、母の入院や私の貧血などがあり、思うように行動が取れない時間が流れていたので、ホテルの袋が沢山の想いを呼び戻してくれたのか、今度こそ行けたらとまた一つの目標が、一段階段を上がらせてくれたよう。結構単純な自分に、久しぶりの微笑み。
それにしても、母はいつその場所に行ったのだろう。聞くと誘われそうなので、止めておこう。
気持ちの整理が付いていない中で、二人で過ごすのはやっぱり違う。少しだけ変われたよ。

夫に、丸一日ゆっくりしてきていいよと話すと、嬉しい困惑を滲ませていました。一人の時間は欲しいけど、長すぎると何をしたらいいのか迷ってしまうそう。神奈川県出身なのに、東京観光はあまりしていないから行ってこようかななんて、一人でぼそぼそ言っていて笑えてきました。

一人暮らしの時、仕事のない土曜日は弾けて、日曜日は雑用の日となんとなく決めていて、気まぐれで東京観光。のはずが、どこに行っても結局文庫を持っていたので、カフェに落ち着き、あまり参考にはならない意見を言ったら、あっさり却下されてしまいました。
赤坂に行ってTBSを見上げてから、お洒落なお店に入って、ランチをして帰ってきたことがあると話したら、「それ、俺がやるの?!」と。う~ん、確かに路線が違う。

29歳の春、恋人もいなくて、一人でふらっとみなとみらいへ行きました。外の景色が綺麗に見えるカフェで、ぼんやり景色を眺めていたら、おばあちゃんとお母さんと一緒に来ていた3歳ぐらいの可愛らしい男の子が、じっと私のことを見つめてくれていました。視線を感じ、目が合うとにっこり笑ってくれて、その後もガン見。さすがにどうしようか戸惑っていたら、お母さんが、「女の人が大好きで、見つめてしまってすみません。」と照れながら話してくれて、一緒に笑い合いました。可愛いなあ、男の子。

一つの袋が、そんな出来事まで呼び起こしてくれた。「これはママの分。」と私の折り紙まで用意してくれていた息子。こんなにも可愛い子が目の前にいる。
あの時感じた気持ちは、いつか自分も優しいママになれたらと、男の子を通して願ったこと。