力をくれる人

久しぶりに接骨院へ行くと、先生が、「イチロー選手、マリナーズ復帰で本当に嬉しいですね!」と笑顔で挨拶。私が大好きなことは、野球少年だった先生もよく知っていて、一緒に喜んでくれました。
「やっぱり、マリナーズのユニフォームが似合いますね。」そんな言葉が、自分のことのように嬉しくて。シアトルに本気で行きたくなりました。

イチロー選手をずっと応援しているアメリカ人のエイミー・フランツさん。私は、この人も大好き。
マリナーズの試合を観戦し、イチロー選手の安打数を、イチ(現地のイチロー選手の愛称)とメーター(はかりを意味する)を組み合わせて作られた、エイミーさん手作りのイチメーターは、メジャーリーグの中継で観られるように。

本拠地のセーフコ・フィールドのライト側で応援するエイミーさん。大きなイチメーターのボードを持ち、明るく応援する姿に、私も何度も元気づけられました。ホームの試合にはいつもいてくれたんじゃないかな。
現地で応援できなくても、アメリカ人の熱狂的イチロー選手のファンが、イチロー選手に向けてだけではなく、日本人に向けても応援してくれているかのような明るい姿は、観ていて胸が熱くなりました。

“私がいつも近くで見届けるから大丈夫。日本の皆は安心してテレビから応援してね。”
そう体で伝えてくれているようで、いつも姿が映し出されることを楽しみにしていました。

ヤンキースに移籍後、マリナーズとの試合の時、イチロー選手が、感謝の気持ちを届ける為にエイミーさんに駆け寄った姿は、本当に感動的でした。ずっと、バッターボックスから、ベンチから、イチロー選手はエイミーさんの姿を目に焼き付け、どんな時も応援してくれる姿に、励まされ、いつしか絆が生まれていたのだろうと。

マイアミのマーリンズに移った時は、シアトルから遠く、なかなか観戦することができなかったよう。そんな中で、インターネット上で資金を募ると、思っていた以上に集まり、中には日本人からのものもあったようです。
『世界一のイチローファンであるあなたこそが歴史的瞬間を見届けるべき』
数々の記録を達成するイチロー選手のその瞬間を、一番近くで、何度も足を運び、イチメーターを掲げ続けるエイミーさんに、観戦してほしい。その願いは、世界中の方達が同じ。

シアトルマリナーズに戻った記者会見を見ながら、エイミーさんのことを思いました。誰よりも嬉しかっただろうなと。
「最低でも50歳まではプレーをしたい。」と言ったイチロー選手。その姿を現地で見られなくても、エイミーさんが前と同じ笑顔で、ユーモアと優しさで、外野スタンドから応援してくれる。

イチロー選手が出場する度、おそらく画面に映るエイミーさん。
バッターボックスに立つ姿に、溢れそうになる気持ちは、そこに居なくてもきっと一緒。