話の中身

今日は、気合いを入れて隣の市にあるスタバまで自転車で走らせようとしたら、階下の陽気なご年配の男性とエレベーターで相乗りに。短時間でも絡んでくれる気楽さで充電完了。以前声をかけられた時は、鍵を持って出るのを忘れてしまったから入れないと言って、ギターを弾き語りながら1階でうろうろしていました。息子と笑いながらおじさんにバイバイした後、再会すると、「首に鍵をぶら下げていたんだよ~。」と満面の笑み。え~、そんなオチ?!と私まで笑えてきて。人柄がいいと、やること全てが面白い。

以前、接骨院の院長に、「僕、プロ野球ファンになったんです!」と言われたことがあり、理由を聞いて納得しました。どうやら、患者さんの中でも特に男性は野球ファンの方が多く、好きになると会話が弾むので、意識して観るようになったらしい。そんな中でも女性の野球好きは、やはり珍しかったのか質問攻めに合い、「月曜日は野球中継が無かったので、一人暮らしの時は寂しかったです。」と話すと笑われてしまいました。BGMのように点けていたのは日常。春や夏の週末は、一日甲子園が流れていたと話すと、私の重症度が分かったよう。

そう言えば、大学図書館にいた頃、夏の甲子園で地元愛知の高校がいい所まで行き、夏休み期間中ということもあり仕事も落ち着いていたので、自席のパソコンからワンクリックで速報が見られるようにスタンバイ。昼休みはいつも事務室にいることは少ないのに、その日はかじりついてテレビを観ていて、皆にすっかり笑われてしまいました。今、私に話しかけないでくださいオーラ炸裂。試合に勝ち、ご機嫌で帰宅する私を、仲間は引き気味で見ていたのかも。

いつも優しくアドバイスをしてくださっている、技術営業のFさん。プログラマーの友達が、こっそり裏話を教えてくれて、勝手に親近感。技術営業という仕事柄、ある漫画雑誌を読んでいると、営業中に話が合うことが多いと気づき、今でも読み続けているよう。やっぱりそういったことってあるのだと、嫌なことが沢山ある中でも、ふっと笑い合える時間も大切にしているのだと嬉しくなりました。

私がここで伝えたい気持ちは沢山あるのですが、その中でも、感動を共にするということ。現役引退を表明したイチローさんを慕う、マリナーズのゴードン選手が、全面広告を掲載した内容に、感極まった日。忙しくてゆっくり噛み締める余裕もなかったのですが、読み返してみると、堪らない気持ちになります。
『体が大きくて、ホームラン全盛の時代にあって、あなたは自分に正直だった。あなたは、僕の助けになるなら、なんでも教えてくれると言ってくれた。それがどんなに嬉しかったことか。』体が小さくても、イチロー選手が貫いたもの。チームメイトに伝えた想いが、引退後に全面広告という形で返ってきました。ゴードン選手は、個人のやりとりではなく、皆に、世界中の人に知ってほしかったんだろうなと。“僕のイチローは、こういう人なんだよ”。
「先に連絡をしたんだ。あることをした。もし、嫌だったらゴメンね。でももう、遅いからって。驚いたことに、彼は嫌がらなかった。」二人の信頼関係と明るさが、証明してくれた後日談。

こんな話を延々と語り続けられるだろうか?野球の話なら、多分負けない。そして、嬉しかった全てのことも。折れそうな時に、何でもないことで笑った時間も、何もかも。