大学同窓会の招待

この間、出身大学から同窓会の案内が届きました。
カラーのパンフレットで、沢山の情報や写真がそこにはあり、見事に大学時代の自分が蘇りました。

卒業して16年、学びたいことがまだまだ沢山あり、大学院を考えていたことも。財政的に無理なことは十分理解していて、院生になって学び続ける友達が少し羨ましく、同時に私の分まで学んでねって思っていました。

社会人になり、久しぶりに大学のキャンパスに行き、その友達に会い、一緒に学食を食べていたら、急に泣き出して・・・。
「実はね、思っていたよりも研究が大変で、大学院の資金は姉が出してくれているの。だから絶対投げ出すわけにはいかなくて、不安でいっぱい。」
いつもおっとりしていた友達が、私の顔を久しぶりに見て、大学生の頃を思い出し、研究に打ち込まざるを得ない現状を改めて目の当たりにしたのだろうと。
仕事を始めることも大変だけど、また違った環境の中で、学び続けることも大変なこと。自分が選んだ道とはいえ、後悔していないとはいえ、今を頑張らないといけないことは分かっていても、旧友に会って、懐かしさとともに沢山の気持ちがこみ上げる。

張り詰めていたものが、溢れたんだね。頭の良い人達に囲まれていたら背伸びしながら頑張るよ。自分だけ劣っているんじゃないかと、プレッシャーを感じるのは自然なこと。だから泣きたい時に思いっきり泣けばいいよ。

働いている私に弱音を吐いてしまったことを友達は謝ってくれました。優しいから気を遣う。身分なんて関係ないよ。辛い時はさらけ出してくれた方が嬉しい。
泣き終わった後に、ほっとした顔で笑ってくれたかわいい友達。あの時の笑顔が清々しかった、とっても。

パンフレットを手にしながら、そんなことを思い出しました。大学のキャンパスは、数えきれない青春があります。だから、大学図書館で働きたいと思ったし、また大学に通いたいと思う。

関東でも同窓会を主催していることを知りました。でも、できれば地元に帰って参加したい。
大阪の大学で、通信教育を学んでいた時も、パーティの案内が届きました。育児中だし勉強中だし無理だなって思っていた時に、大学のホームページに、応援メッセージを見つけました。
それは、現役のプロ野球選手OBからのもの。
「通信教育の学生の皆さん、夢を諦めずに頑張りましょう。」ユニフォームを着て、グラウンドにいるその姿を見て、深夜に涙が一粒こぼれました。

そこに居なくても、こんな形で応援してくれる人達がいる。大学って、沢山の希望が詰まってる。

もう少し落ち着いたら、新幹線に乗って同窓会に行けたらいいな。
緑が溢れるキャンパスを歩いて、これまで歩いてきた道のりを噛み締めよう。