知識が自分を助ける

本を読むことが好きな人は“知的好奇心が旺盛”なんてよく言うのですが、私の場合、“知的”はつかない気がします。ただ、好奇心が旺盛なだけ。自分が興味のあることを掘り下げることが好きで、でもそれが結構中途半端なので、偉そうなことは全く言えないです。

そんな私を救ってくれたのは、社会人になって聴講生として学んだ人格心理学の講義でした。以前も触れたように、とにかく眠たかったので、ほとんど頭に入らなかったのですが、一度ピカーンと頭の中で光る瞬間があって。これまた記憶が結構曖昧で都合のいい解釈をしている可能性があるのですが、教授が、「幼少の頃に辛い家庭環境の中にいた子供が、好奇心が旺盛な子なら、外の世界をいち早く知ろうとするので、自分の置かれた家庭環境が他と違っていることに気づく。閉鎖的な所から、自分を客観的に見ることで、自身を助けることができる。」と。
そんな話だったような・・・。

とりあえず、その言葉を聞いた時、とても救われた気持ちになり、同時に納得しました。とにかく私は外の世界が知りたかった。それは、本であり、テレビであり、友達の家族であり、幼稚園や学校であり、色々な情報を得て、外から自分の家族を見ることで、冷静にいられたのかもしれません。多分普通じゃないんだなと、ぼんやり感じることで、物事を多角的に捉える術を小さいながらに身に付けていたのかも。

教授の言っていた「好奇心が旺盛な子は大丈夫。」という言葉。それしか覚えていないけど、たったそれだけの言葉を聞くために、聴講生になったのかもしれないなと、嬉しくなったことを覚えていて。きっかけって、こんなものかもしれませんね。

大学在学中、文学部の中に心理学科があったので、私が受けている歴史学科の講義の前に、卒業論文の為の資料を集めているというような名目で、何度か心理学科の学生の心理テストのようなものを紙面で受けたことがありました。選択のようなものもあれば、記述式のものもあり、紙に書いて自分を客観視してみると、意外と頭がすっきりしてきて、整理をするって大切だなと思わせてくれた貴重な経験でした。それにしても、私の心理結果はどんなだったのだろう。知らない方がいい?

その当時流行っていたのが、動物占い。生年月日などで動物のキャラを当てはめるのですが、私はなんとその中で唯一の架空の動物ペガサスでした。全然嬉しくない!!所詮占いだし、なんて思いながらもやっぱり気になって本を買ってしまい、読んでみると、『気分がノッている時には凄い力を発揮するペガサスですが、悪い循環にはまってしまうと何をやってもダメ。突然、ふっといなくなる。自分でも何を考えているのかわからない。』etc・・・。大きなお世話じゃ!!

くそ~。結構当たっているじゃないか!そして、あの掴みどころのない父も同じキャラでした。干支だけでなく、動物占いまで一緒だったか。時々ふらっといなくなる気持ち、分かってしまうんだよ。たまに一人になって、バランスを取りたくなるんだよね。

心理学を追究すると、理系の分野にもなってくるので、やはりかじった程度が私にはちょうどいいのかも。直感や、感覚で話している、このスタンスが好きだから。のんびり行こう。

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