リズムを大事に

雪が降った日、学校からメールが。どうやら明日から学級閉鎖になるとのこと。って、またかい!ともう笑うしかなくて。前回は3ヶ月ほど前だったような・・・。仲がいい証拠なのではと前向きに捉えることにして、息子との引きこもり生活を楽しむことにしました。本人はと言うと、インフルもコロナもワクチンを打っていたのですこぶる元気。先月、ごねる息子を半強制的にコロナの注射へと向かわせたのは、ファインプレーだったなと小さくガッツポーズをすることにして。さあ、慌ただしい一週間の始まり始まり。

息子が宿題をやっている間に、パソコンを持って彼の部屋にやってきたものの、なんだかひんやりしていてギアが上げられず。そんな時、これまた高校時代のことが蘇ってきて。2年生の時は、体育の教員であり、野球部の監督が担任。体育の授業は、実際にその先生にも教わっていたのでなんとなく分かっていたものの、野球部にいる姿を直接見たわけではないので、今いちピンと来ませんでした。野球部が、夏の甲子園予選で上位に食い込んでくれたのは3年生の暑い時期。制服を着て、野球場まで応援しに行った時、ユニフォームを着てベンチ前にいる監督が目に入り、ようやく頭の中で繋がっていきました。先生、野球部の監督だったんだ。肩書だけがぼんやりあっただけ、もっと2年生の時に実感していたら良かったとなんだか後悔してしまって。何だったら、朝のホームルームからユニフォームを着てくれていたら、もっとテンション上がったんだけどなと今さら思いました。体育の授業であった男女混合ソフトボールの、このサイトではもう伝説になりそうな例の話。左利きのいいグローブを持って行き、こちらのライト前ヒット~をショートライナーとしてさばいてしまうちょっと腹の立つ野球部男子。私が左のバッターボックスに立つと、そのお決まりのパターンが分かっているのか、内野の守備陣がやや半笑いになるので、こちらも余計に笑えてきて。あまりにも似たような角度で同じ所に飛んでいくので、これはさすがに何とかならないものかと試行錯誤したことを思い出しました。フルスイングするから引っ張る当たりになって、ライナーで飛んでいく?!そしたら、軽くバットを当ててみたらどうかと。すると、ぼてぼての当たりでサードが捕り、全力疾走したもののアウトになってしまいました。これも仕方がないので体育ノートに記入。でも、これももっと具体的に書いておけば良かったな。『納得がいかないショートライナー』、『やむを得なかったサードゴロ』、『ショート男子を意識し過ぎた三振』等々書いておいたら、何事かとさらに笑ってくれただろうな。バッティング、野球部攻略法のアドバイスを先生からもらえば良かった!と改めて思いました。甲子園予選が終わり、3年生は引退。校内で先生に会った時、野球場まで応援に行ってすごく感動したという話をすると嬉しそうにしてくれました。「いいチームだった。」多くを語らない監督、そのひと言にいろんなものが詰め込まれているようで、その表情が沢山のことを語ってくれているようで、ぐっときました。「先生、お疲れ様でした。」「ありがとう。もう新チームで始動しているよ。」感慨にふけっている場合ではないな。唯一、3年生の中にまみれてレギュラーとして活躍した2年生。その彼は新キャプテンに。先輩達の活躍とその涙を見てきた彼の背中は、本当に逞しくて。監督の想いが新キャプテンに真っ直ぐ届いていることを感じ、嬉しくなりました。ナインを決めることの難しさ、そして後輩達へ繋げること。もっともっと恩師の野球道が聞きたかった、でも残っているよね。

最近、何気なく思いました。“さくらいろ”は、本来の自分の半歩先にいて、元々いる私の位置から少し引っ張っていってくれているのではないかと。書くことで、ここに残すことで、その場所へ辿り着ける気がしました。そうやってここまで歩いてきたのかなと。本当の私は、きっともう少し落ち込んでいて、それでも待っていてくれる方達がいる、だから歩き出せる勇気を、さらけ出せる勇気をもらってここにいるのかもしれません。優しい気持ちをありがとう。年明け、全然自分の状態が良くない中で、母の体調が悪くなり、不機嫌でいることは想像がついたのでちょっと躊躇ったものの、薬を持って行くことにしました。その時、マブダチK君から随分前に言われた言葉が過って。「Sは、火の中に飛び込んでいくんだよ。で、火傷しちゃった~って帰ってくる。火傷しちゃったじゃね~よって毎回こっちは思う訳だ。でも、お前は飛び込むのを止めない。周りに助けも求めない。だったらせめて、水を被ってから行け。少しでいい、自分を守ることをもうちょっと覚えろ。」そう言われたので、今回はスタバを経由することにしました。あまり時間がある訳じゃない、でも燃料を入れてから向かおうかなと。お店でカフェモカを注文し、席でほぼ一気飲みで味わいました。隣に座っていたビジネスマン二人が、こちらを二度見。半泣きした女性がちょっと思いつめた表情で、一気に飲むので驚いている様子で、それが気配で分かりちょっと笑ってしまいました。カフェモカがゆっくり胃の中に入り、心も温まった時間。K君、水を被ったよ。だから大丈夫。苦しい時って、きっと沢山あって、いろんな局面の中でそれはもう避けられない時もあって、でも、本当にもうどうしようもない場面で誰かの言葉を思い出す時、張り詰めた気持ちが緩んでくれることもあるのかな。そんな場所でありたい、いつもそう思っています。
波が大きかったり、小さかったり、それでもその波が隣の人と重なった時、波長が合うとか言ったりするのかな、そのリズムにこの場所を通し、沢山の方達と繋がる今を大切にしたいです。本当に届いてほしい人の所へ、その願いはきっともう叶いつつある。そして、その先へ。