来年に続く道

ネネちゃんからふと連絡があり、スケジュールを合わせて姉妹カフェの日がやってきました。定期的にSちんに会ってデトックスがしたいと言われていたので、その日の予定はがら空きに。年内のどろどろは空っぽにして帰るよ。そんな気持ちでいつものように笑って合流。曇り空の暗い天気なのに、会ったタリーズでは窓から光が射し込み、ネネちゃんの背中に降り注いでくれたようで、なんだかぐっときました。あなたの妹でいられて良かった。

その後、いつものようにガールズトークを展開した後、最近あった出来事を話してくれました。「上の子にお風呂に入りなさいって言ってもなかなか入らないからついに怒りが爆発してね。『野球は3回のアウトでチェンジになるのに、8回言っても入らないってどういうことよ!そんなだからヒットも打てないんだよ!』って言っちゃったの。」姉らしいその表現に思いっきり笑ってしまったものの、本人は深く反省していたので話の続きを聞くことに。「最後のひと言はきっと余計で、そういった言葉で傷つけてしまうんだと思う。野球の役員も結構大変で、試合を遠くまで観に行った時、チャンスで打てなかったり、○○のエラーで負けてしまったこともあったの。私も大変なんだから、子供にも結果を出してほしいとかどこかで思ってしまって、それってすぐに見返りを求めるお母さんに自分も似ているなっていつも自己嫌悪。」姉のこういった苦悩をずっと聞いてきたので胸が痛くなりました。それでも、共感するだけでなく手を繋ぎ一段上へ。「ネネちゃんが言い過ぎたなって思う気持ち、子供達に伝わっているよ。悪いことしたなって思ってもらえるか、それが当たり前だと思われるかは全然違うと思う。それだけネネちゃんも大変な思いをしているから、それがふとした拍子に言葉になって出ちゃうんだよね。楽しいことっていくらでも共有できると思うんだ。でも辛いことを分かり合えた時、絆って深まると思う。自分にどこかで似ているから、もどかしいという気持ちも働いているんじゃないかな。そういうのも全部、愛があるからこそ届いている気がするよ。」そう言うと、目に涙を溜めて頷いてくれました。上の子を見ると、どこかで子供の頃の自分と重なり苦しくなるネネちゃん、そんな姉を全力で包んでいく。
「Rが勤労感謝の日、水曜日休みだったから本気で喜んでいてね。ボク、平日も8時ぐらいに起きたいんだよ~とぶつくさ言っていた。頭痛持ちのRは、小学校もフレックスだといいのにとか本気で思っていてね。自分のパフォーマンスが上がっている時間に頑張りたいんだなとか、彼のペースを大切にすることで花開いていくのかもしれないなって見守っているよ。」「R君って面白いし、大人だよね。その人の本質見抜くしね。自由な発想、いいと思うよ!」そう言ってゲラゲラ笑ってくれました。そして、散々盛り上がり別れた夕方、彼女からメッセージが。『R君の心地よい空間や生活のリズムのお話が面白かった。私にもよい視点ができました。子供はあれこれ肥料あげるより、いい土と太陽で素材を信じて育ててあげるのがいいなと今日のお話で気づかされました!また遊べる機会があると嬉しいよ。』私と息子ののんびり生活が、ネネちゃんの心を軽くできたのなら良かった。あなたの今をどんな時も応援しているよ。こんなお母さんじゃだめだと泣いてうずくまるネネちゃんがいても、それも丸ごと肯定していいお母さんだと言い続ける。黄色の幼稚園バッグを放り投げ、わーっと泣き叫んだ妹をいつも包んでくれた姉の愛が私にはあるから。

「スペイン戦、4時からって言っていたから、てっきり夕方の4時だと思っていたんだけど、金曜朝の4時だった!」「え~!ボク、学校から帰って観ようと楽しみにしていたのに~。」と本気のブーイングが待っていました。一気に寒くなった12月、さすがに睡眠不足は頭痛を悪化させると説得し、二人とも就寝。7時に起きると、スペインに勝利して決勝トーナメントへ進むことが分かり、息子と歓喜し、すっかり身支度が遅れてしまいました。「ボク、絶対に次の試合は観る!!」世界大会、選手達の想いが画面を通し、9歳の子供にダイレクトに届いたよう。そして、試合後のインタビューで目を赤くし、気持ちを高ぶらせて熱いメッセージを届けてくれた森保監督を見て泣きそうになりました。自分を取り囲む全ての方達への感謝、その姿勢に心からの敬意を払い、年内の記事を閉じようと思います。

ここに集まってくださる大勢の読者さん達に支えられ、今年も一年をこの場所で終わらせることができました。前日のアクセスを毎朝一覧で送ってくれるプログラマーのMさん。「このサイトは沢山の方達を励ましてくれているよ。」そんな言葉を何度もかけてもらい、苦しい時も私の方が励まされた一年でした。日本各地から、驚く程偏りなく来て頂き、海外からのアクセスも増えました。年齢も10代の方から本当に多岐にわたり、大切なことを思い出しました。図書館は人を選ばないということ。どんな方でもいらしてください、この精神がゆっくりと広がり、みなさんの心の奥に届いてくれたなら、そんな嬉しいことはありません。色々な立場があり、色々な理不尽なことがあり、色々な悔しさがあって、それでも上を向こうと歩き出す読者さん達の背中を感じました。年内は最後になりますが、また来年も同じ笑顔で、同じ気持ちでお待ちしています。
みなさんの2022年が笑って終わりますように。それではいきますよ。ビールと日本酒とワインとシャンパンとファンタオレンジと三ツ矢サイダーと、とびっきり自分の好きな飲み物を持って、乾杯!!!一年間めちゃくちゃお疲れさまでした!帰省先から旅先から、一人の時間旅行から、みなさんの来訪を楽しみにしています。良いお年をお迎えください。