毎日やることが盛り沢山で、今日は集中してパソコンの前に座ろうと思っていた朝、洗濯機を回すとエラー音が出てしまい困惑してしまいました。表示を見て検索をかけ、問題を取り除こうとしてもうまくいかず。これ以上、下手なことをやって悪化させてはいけないと思い、洗濯機の会社さんへ電話をかけました。すると、4日後に来てもらえることになりとりあえず、ほっ。すすぎの状態で止まってしまった洗濯物は、まだ若干泡が付いていたので、全部洗面所で水洗いをし、ベタベタの状態で外干しをすることに。日常の中に当たり前のようにあってくれたものが壊れるってやっぱり大変だなと、その有難さを痛感。息子と二人暮らしの中で、いくつものドタバタがあってその度に越えてきたんだ。そんな時間、嫌いじゃない。むしろ、振り返った時全部が笑い話になるから。
以前、修学旅行説明会前に前の担任の先生に会い、こちらのくだらない話に付き合ってもらおうと思ったものの、お忙しいようだったからやめておいたと息子に伝えると、意外な返事がありました。「もっと話せばよかったのに。先生ね、おしゃべりと野球とビールがあれば生きていけるって。」それはそれは安い幸せだなと、どこかで自分と重なり一緒に笑ってしまいました。ねえR、私達も野球好きだし、この世からきっと無くなることはないから“勝ち確”じゃない?と心の中で伝えてみる。どこかのタイミングで、きっと野球があなたを励ましてくれるよ。そのワンプレーに涙する時がくるんだ。そんなことを思っていたら、ふと父のことが頭を掠めました。だめおやじっぷりはもう言うまでもなく、私の中で打率は超低くて。それでも、短期決戦のここ一番という時には、見事なタイムリーを打ってくれる時がある。だからこそ、こちらの記憶にはしっかり残っていて、やっぱりお父さんおいしいなと改めて思いました。若かりし頃、マブダチK君に散々言われていて。「100人いたら99人が逃げ出しているのに、Sはそれをしない。大阪に姉貴が行っていて、こっちに来いと言われていてもだ。俺だったら行くし、こんな家にいたくないと思って行動した姉貴の気持ちはよく分かる。Sがそこまで頑張る理由ってなんだろうな。」具体的な数字をどうもありがとうと思ったし、きっと彼は、相当少数派で変わったヤツだということが言いたかったのだろう。そして、ここまで直球を投げてくるのはマブダチだから。深夜に電話をかけてきて、今から行くぞと言われ、すっぴんで頭ボサボサだしと伝えると、あっさり返されました。「お前の高校時代からこっちは知っているんだぞ。今さら格好をつけてどうする?」おっしゃる通りでと思い、本当にノーメイクで登場。恋人ではなく、友達で、それこそ幼なじみのような関係だったからこそ、お互い格好をつける必要はなく、本音で言い合うことができた。その関係が二人にとって心地よかったんだろうなと。
息子とバレーのネーションズリーグを観ていた時、ふと名前の話になって伝えました。「お母さんがオーストラリアに短期留学していた時ね、カフェで注文する度に名前を聞かれたの。他のお客さんと間違えないように、紙のカップにマジックで書こうとしてくれるのだけど、お母さんの名前が典型的な日本名だから、いつも聞き返されてね。その度にアルファベットで言っていたの。だから、もし自分に子供ができたら、インターナショナルで覚えてもらいやすい名前にしようと思っていたんだ。」「へえ、そうなんだ!じゃあ、ママがもしオーストラリアに行っていなかったら、ボクの名前は違っていたんだね!」本当にそうだなと、なんだか嬉しくなって。そして、離婚調停中に弁護士の先生が伝えてくれたことをもう一度思い出してみました。「今の姓を名乗り続けるにしても、新しい戸籍を作る訳だから、それは新姓です。」と。そう言ってもらえたことは私の中で大きかったのだと改めて思いました。それでもどこかで悩んでいた私に、専門家としてのアドバイスも頂けて。「先にSさんだけ旧姓に戻してしまって、お子さんのいいタイミングで後から戻すのもひとつです。随分後になってSさんが旧姓に戻す時、その理由がお墓を守るということは大きなことです。その時は、おじい様のお名前をフルネームで書いておくといいと思います。」戦地に行き、戻ってきた祖父が築いてきたもの、その歴史を先生は理解してくれていました。祖父の大きさが、先生を通して改めて感じられ、裁判所の待合室でぐっときて。でも、息子にはもしかしたら荷が重すぎるのではないか、彼が心から笑っていてくれること、それが私の願いなので、名字の件はこのままでもまあいいかと開き直ることにします。大事なのはきっと、真剣に悩み、その気持ちが弁護士の先生に伝わり、祖父の名前の提案をしてくれたこと。そばでおじいちゃんが聞いてくれているような、不思議な気持ちになりました。祖父が生きた証を忘れないでいること、それが何より大切なのだろうと。
「ボクね、大学に行きたい。そこで、自分が好きなことを勉強したいんだ。もし遠かったら、お引越しだね!」ん?目標があっていいのだけど、下宿するつもりはないのか?!と笑ってしまって。その選択肢の中に名古屋はある?一度きりの人生だから、自分の道を行ってほしい。長いようで短いし、あっという間に時が過ぎるから。なくしたものよりも今あるものを。そして、思い出を持って前へ。ひとりじゃない、その気持ちがあればきっと大丈夫。