贅沢なひとときの無言の会話

今日は、新しいノートパソコンで、自宅にいるのに場所を変えて書いています。
今まではリビングの左端にあるデスクトップから書いていて、今は朝の陽ざしを浴びながら、南のローテーブルに座ってタイピング中。

このノートパソコンは、完全に自分のものだと思うと、心の内面を世界に発信しているようで、改めて声を届けているという実感が湧いてきて嬉しくなります。

午前中は、いつもの接骨院に行ってきたのですが、とても心地が良かったので、先生との会話は程々にして、リラックスできる時間を楽しんでいました。話したいんだけど、この時間も贅沢に使いたい!時々そんな衝動に駆られます。
先生は、もちろん空気を読んでくれる方なので、こちらの様子を察知し、途中で話を切り上げ、心地よい時間を提供してくれました。そんな優しさまでもが癒されて。

夫と初めてのデートはみなとみらいにドライブ。
途中で少し渋滞にはまり、何を話そうか戸惑っている様子が感じられたので、どうでもいいことを何気なく話したら、なんだかほっとしてくれました。一見おとなしそうに見えるけど、意外とよく話すと言われるので、こんなところで役に立ったと内心喜んでみる。

車の中で、「話してくれる女性で安心したよ。」ととっても正直に話してくれたので、私も正直に伝えました。
「いつも話してくれなくていいよ。一緒にいる中で、無言でもその雰囲気を楽しんでいるから。車窓の景色も好きだよ。」
多分、夫はこの会話で、なんとなく私がどんな人かぼんやり分かってくれたのかも。
そばにいて、楽な人かどうか、すごく大事なことなのだと痛感します。

その日は、生憎の雨。でも、雨の夜のみなとみらいがしっとりしていて、それもまた幻想的でした。あまり多くを語らない夫が、初デートで残念がってくれて、「雨降ってしまってごめんね。」となぜか謝ってくれて。あなたが降らした訳じゃないよ~と、歳上なのに可愛らしい人だなと思いました。
多くを語らないからこその良さがそこにはある。
せっかく一緒にいられるのに、綺麗な景色を見せたかったのに、濡れることもなかったのに、初めての思い出なのに・・・。ごめんね。
そんな気持ち、伝わっていたよ。だから、ありがとう。

ピアノの音楽が薄くかかる接骨院の中で、癒し系の先生に解されていたら、初デートを思い出して、少しだけ目が潤みました。
結婚してから、もっと話してよなんて、そういえば思ったことないな。

二人のリズムが心地いい。
「あの景色綺麗だね。」同じ風景を見て、一緒に感動できることを知っているから。