今年二回目のヤクルトスワローズ観戦がやってきました。前回と同様、燕パワープロジェクトの日で、また緑色のユニを出し、応援歌の動画を流して気持ちを上げることに。すると、夕方から雨予報だと分かりやや困惑。天気が急変すると一気に気分が悪くなるんだよな、なんとかなりますようにと願うしかなくて。そして、レインコートを持っていくよと息子に伝えると返答がありました。「雨天中止で試合がなくなったことはないけど、コロナ禍だった時、神宮の近くまで行って中止が分かった時があったよね。」「ああ、そんなこともあったね。なんだか随分前のことのようだな。」と懐かしくもなって。その後、グッズを詰め込み、少し早めに家を出ました。自転車を漕ぎながら息子にひと言。「今日の帰り道はどんな気持ちで帰ってくるだろうね。」「今日は勝ちたいね!」とわいわい。あと何回、彼との野球観戦は待っているのだろう。
それから、電車を乗り継ぎ、外苑前の駅に着くと空はどんよりしていました。できるだけ気にしないようにファミマに寄り、夕飯をゲット。すると、神宮へ向かう途中で雷の音が聞こえてきました。マジかと若干凹みながら、到着。するとポツリポツリと雨が降り出し、屋根のある場所へ行き、列へ並ぶことに。待つこと数分、開場されて。とりあえず小雨だったので、ライトスタンドに荷物を置き、お互いのバッグをゴミ袋に入れて密閉しました。これで大丈夫と席を離れ、じんからのレッドを買いに行き、食べながら戻り二人で完食するとゲリラ雷雨が。これは大変だと慌てて中へ入りました。「観戦の時、天候不良で試合時間が遅れたことも今までなかったから、ちょっと心配だね。」と話していると、段々小雨になりほっ。すると、レインコートを着ながらずぶ濡れになっていた若い男性スタッフさんが、二人ずっと同じ位置にいて。「ご来場ありがとうございます。」と言われたので、「雨の中大変ですよね。お疲れ様です。」と伝えると、満面の笑みでお礼を伝えてくれました。日に焼けたその笑顔が素敵だ。そんなことを思いながら、席に着くと息子の早食いが始まって。「スタメン発表の時までには食べ終わりたいんだよ!」なるほどなるほど。こちらは気圧の変動でやられ、薬を飲むためにやっつけでおにぎりを食べることに。そして、スタメン発表の時がやってきました。みんなと立ち上がり、息子も張り切って応援歌を熱唱するかと思いきや、スマホを取り出し、「撮影する!」と言い出して。歌わんのか~い!!と心の中でツッコむと笑えてきて、いい感じで気持ちの悪さが緩和されたよう。どうか小雨で終わりますようにと本気で祈り、試合は始まりました。今日は広島戦、少しずつ相手に点数が入り、0対3で迎えた5回裏の攻撃で長岡選手がソロホームランを打ってくれて、一気に傘が開き応援の熱が一段高くなって。そして、攻撃が終わると神宮の夜空にまた花火が上がりました。降っていた小雨もいつの間にか上がり、本当に綺麗で。それから、タイミングを見て息子にアイスクリームを買いに行くと並ぶことになり、ラッキーセブンの東京音頭が聴こえてきました。これは急がねばと早歩きで階段を上がり、音楽に合わせながらノリノリで戻ってくると曲がリピートされて、息子と傘を振り振りする時間に間に合って。なんだか色々ある日だなと思っていると、彼がアイスを食べている間にサンタナ選手のタイムリーで1点追加。思いっきり叫び、8回の攻防が待っていました。裏の攻撃になり、あと1点と思っていると、古賀捕手がホームランを打ってくれて泣きそうに。追いついた!!と息子とライトスタンドで熱狂しながら傘を振っている中、後ろにいた大学生君二人にハイタッチをすると、驚きながらもノッテくれて。それを見ていた彼らの隣にいた50代の一人で来ていた女性も、私にハイタッチをし、一緒に喜んでくれました。こんな一期一会にどれだけの元気をもらってきただろう、改めて思って。そして、9回は守護神であるキハダ投手が登場しました。いつもテレビで観ていた生キハダだ!と二人で歓喜。それから、抑えてくれた後、裏の攻撃でも点数が入らず、延長戦が待っていました。息子にとって初の延長戦、そして小学校時代からこれだけ球場に通っていて、私も人生初だと驚いて。すると、また頭の中で映像が流れました。父と行ったナゴヤ球場、男友達が誘ってくれたナゴヤドーム、息子と通い出した神宮球場、仙台旅行で行った楽天モバイルパーク、プログラマーのMさんが誘ってくれた東京ドームでのプレミア12も9回裏までで決着がついていた。全てが懐かしい。その時ふと、テレビ観戦をしていた子供時代の父との会話が思い出されました。「延長戦っていつやるの?」「今からだよ。」「え~!別の日じゃないの?!」とびっくり。野球って終わる時間が読めないなと思ったのもこの頃でした。それから何十年もの時を経て、新しい領域の延長戦を肌で感じることになるなんてね。そう思っていると、予約をしておいた特急電車の時間が気になりだして。「R、10時過ぎに神宮を出ないと最終の特急に間に合わない。最後まで観たい?」「え~。究極の選択だなあ。どうしよう。」とちょっと思案している様子。そして伝えてきました。「最後までいる!」そう答えること知っていたよとほほ笑みながら、予約をキャンセルすることに。そして、応援歌やチャンステーマを歌い続け、12回裏最後の攻撃がやってきました。ツーアウトになり、同点で終わったらどんなテンションで帰ろうかなと思っていると、武岡選手がフォアボールを選んでくれてランナー1塁、内山選手がバッターボックスに。10時を回っていたので、鳴り物応援も終わり、みんなの声がより響いていました。想いが熱量が、ダイレクトに自分の心を震わせていく。最後の力を振り絞り、叫びました。すると、カーンと音がして。え?え?切れる?!大きなファウル??と打球を見届けると、レフトスタンドに吸い込まれ、ライトスタンドが歓喜で爆発しました。こんなことってある?12回裏、ツーアウトからだよ。今自分が目撃した感動が後から後から押し寄せ、息子と本気で喜び、後ろの大学生君達ともう一度感激のハイタッチをすると、50代の女性はもはや待っていましたと言わんばかりに「最後に打ってくれましたね!」と何度も何度も私にハイタッチをしてくれました。全てが堪らないね。まだまだ感動の嵐の中、内山選手と古賀捕手のヒーローインタビューを聞いた後、二次会の応援歌メドレーを歌いたかったのだけど、終電に間に合わないと洒落にならないと思い、息子と慌てて片付け神宮を後にしました。時計を見ると11時近く、4時から来ていたから最長記録だなと笑うしかなくて。「去年は村上選手のサヨナラホームランが見られて、3年連続サヨナラ勝ちの試合に来られたよ。」「そうだったね!」と息子の感激が止まらないよう。「後ろの兄ちゃん達、多分大学4年生だったよ。」「なんでわかったの?」「金融のゼミがどうとか、就職活動していたから。明日は午後2時から12時までバイトだって。なんのバイトなんだろうね。」とわいわい。「ボク、途中で帰って電車の中でサヨナラ勝ちを知っていたらめちゃくちゃ凹んでた。ママがよく野球は9回ツーアウトからだって言っていたけど、12回ツーアウトだったよ!特急電車にはいつでも乗れるけど、今日の感動は今日しか味わえなかったよ。」どうやら息子は何か大切なものを掴んだらしい。最後まで信じる、そして、諦めない、自分の選択をどんな時も誇れるように。簡単じゃないけど、沢山のことを教わった大きな一日になりました。
帰りは、新宿駅で一本電車を遅らせ、座って満員電車を久しぶりに経験し、日付が変わってからへとへとになって帰宅。寝たのは2時半で、翌昼に起きると二人の声はすっかり掠れていました。12回まで歌い続けた結果だねと嬉しくもあって。そして、今回の試合のチケットも保管しておこうと、去年のファイルを取り出すと本気で驚きました。村上選手のサヨナラホームランの時と、全く同じ席に座っていたことが分かって。息子に話すと、そういえば同じ景色だった!と驚いていて。不思議なことがたまに起こる、頑張ってきてよかったなと思わせてくれる何かに出会う時がある、その喜びを決して忘れないようにできたらと。生きる糧を大切にしまって、また次の感動を楽しみに先へ進もうか。人目もはばからず、涙が溢れる時が来るかもしれない。