今日は何を着よう

前日に、なんとなく着たい服を、天気予報を見ながら決めることがあります。
気温だけでなく、晴れているマークを見つけるとそれだけでちょっと嬉しくなったり・・・。
出かける場所や会う相手によることも。
幼稚園の男の子ママの私は、平日と週末の格好が随分違う、オンとオフ、とても分かりやすくて、このような日常を楽しんでいます。

そんなことを言っていても、朝起きてみると、気分が変わって決めていた服を変えることも。そして、子供とお出かけをする瞬間、同じ色だったことに気づき、笑ってしまった日が何日あったことか。

今日はダークブルー、ちょっと冷静になりたいのかな。
今日はライトグレー、少し明るさも出してみる。
今日は白、純粋な気持ちでいたい。
子供の服の色と重なる日は、自分の気持ちがそのまま反映されているみたいで、心の中に問いかけたくなります。

そして、膝丈スカートを履くと、「ママ、かわいいね」と言ってくれる息子がいて・・・。
ジーンズとスニーカーで公園を一緒に走り回るママも好きだけど、女の子らしい格好のママも好きだよ♡
こんな勝手な解釈を一人で喜んでいる私は、ちょっとおめでたいのかも。

大好きな映画「プリティ・ウーマン」(1990年公開)、娼婦だったビビアン(ジュリア・ロバーツ)が、実業家のエドワード(リチャード・ギア)に出会い、ボロボロのブーツから、ブティックのドレスを着て、どんどん綺麗になっていく姿が印象的でした。
久しぶりに娼婦仲間に会った時、「もうこっちの世界に戻ったらダメ」と友人に言われ、ハグをするシーンに、この映画の美しさを感じました。高価な服を着て綺麗になった友人を妬むことなく、今掴んだ幸せを逃がさないように、夢を夢で終わらせないように、昔からの友人がかけてくれる言葉だからこそ、深みがあり、人としての優しさをそこに感じました。

服を脱いでしまっても、自分の価値を忘れないでいたいですね。

パンプスを履くだけで、スカーフを一枚巻くだけで、背筋が伸びる感覚がとても好きです。
普段身に着けないものを特別な日にだけ付ける時は、華やいだ気持ちになります。
でも、砂だらけになってもいいジーンズも好き。
どちらも私で、どちらも自然体でありたいです。
パジャマになった時にほっとできる時間があって、すっぴんで、頭ボサボサでも優しく包んでくれる夫がいて、内面を飾らないでありのままでいられる何気ない「今」に感謝しようと思います。

明日は、何を着よう♪