敢えて書かなくても既に分かってもらえていると思うのですが、私が一人で入りやすく寛げるのはカフェです。
逆にそれ以外は入りづらくて、一人暮らしの時は苦戦しました。
猛烈に石焼ビビンバが食べたくなった時は、金曜日の夜を楽しみにフードコートで注文すると、周りのお客さんはなぜか高校生達ばかりで、「あの人寂しい人なんじゃない?」等と言われていたらどうしようなんて思いながら食べていたので、味わう余裕もなく・・・。
未だに牛丼屋さんもテイクアウトしかできない小心者です。
記事を書き出したのだから、今まで入れなかった所にデビューしようと思いつつも、なかなか一歩が踏み出せず。
せっかくなので夫に一人で入れるお店ある?と聞いてみたら、「俺はカフェには一人で入れないけどラーメン屋は行ける!」ともっともな返事があり、接骨院の先生に聞いてみたら「僕、コンビニに行くのが精一杯です。」ははっ。上には上がいた!
こうなったら通勤の往復にどこかのお店に入ってもらおうと思い、自転車通勤を勧めると、「僕の人生、自転車に乗ると必ず向かい風なんです。」
そんな訳ないやろ!!と突っ込む前に笑い転げてしまい、先生のデビューも遠のくことに。
周りの目を気にするほど、きっと周りの人は気にしていないんだろうな。
むしろ、格好良くラーメンを食べていたら、これからあの人頑張るのかなって思ってもらえるかも。
息子とはマクドナルドが一番行きやすいです。「ハッピーセット二つ下さい。」という度に、店員さんはママ頑張っていると思ってくれているかな。
「やった!トーマスだ!ママ、また来たい。」おもちゃを全種類集める為に、誘わないで~。
二十代の頃、一度だけ格好つけてレストランバーに入り、カクテルとリゾットを頼んでみました。でも、周りはカップルや友人達としっとり飲んでいる雰囲気で、カウンターに座ったのでバーテンダーの方に声をかけようか迷って結局できず、全く酔えませんでした。
でも、お店のドアを開けて外に出たら、少しだけ社会人になれた気がして、自分で働いたお金で来られたことが嬉しくて、知らない世界を垣間見たような、一皮剥けたようななんとも言えない満足感の中でふらふら歩いた帰り道、ようやく酔いが回っていい感じ。
冒険することで視野が開けた真夏の夜、格好良い女性には程遠かったけど、今までの私の中では上出来だったかも。
なんでもないことが恥ずかしくて、なんでもないことをやってみると、思いがけない喜びがそこにはあって、そんな小さな出来事が小さな自信になっていくのかな。
人には言えないことでも、自分の中では大きな一歩だったりして。
夫と息子が二人で飲みに行く日がきたら、お洒落なバーにデビューしてみよう。
今度はバーテンダーの方に自分から話しかけられるかな。沢山シミができたのは、息子と飽きるまで公園にいたから。そんな話を微笑みながら聞いてもらえる日まで・・・。