今年の年賀状で、結婚してからずっと会えていない友達からの一行に、ぐっときました。
『Sさん、元気にしてる?元気ならそれでいいの。』
これだけなのに、友情の深さを感じ、胸が熱くなりました。友達は、私の性格をとてもよく知っています。ぐいぐいこられるとちょっと引いてしまうところも、今でも一人で頑張ろうとするところも、全部。
だから、私が元気ならそれでいい、でも、本当に辛くなったらいつでも連絡してきてね。そんな気持ちが分かるから、こみ上げるものがありました。
月日が流れても、なかなか会えなくなっても、あなたのことを知っている。なんていう安心感なんだろう。
姉がカナダでお世話になったホストファミリーは、ヨーロッパからの移民の家族で、とても穏和でした。ホストママが、私にシャワーの使い方を一生懸命説明してくれたのですが、大した語学力が無かったので、かなり適当に「I know,I know.」と連発。すると、ホストママが苦笑してしまい、慌てました。
状況を姉に伝えると、「”I know.”というのは、最初からそんなこと知っているよというニュアンスがあるから、連発して笑われたんじゃない?」と説明され、びっくり。
中学校の英語の先生からは、“I know.”も、”I see.”も、”I understand.”もほとんど意味は同じで、『分かりました』という説明を受けていたのだけど、現地では違うじゃん!!
でも、それ以来、知っているという意味がある”I know.”は好きです。年賀状に込められた友達の言葉にも、含まれていたんだろうな。
そのカナダ行き、下道で成田空港まで送ってくれたKくんに、誕生日メッセージをこの間送ったら、お礼の返信がありました。
『ありがとう。Sは幸せか?心から幸せと胸を張って言えるか?またいつか語り合えたらいいね!』
なんなんだ!泣けてくるじゃないか!こんなメール、絶対私にしか送ってこないこともわかるし、今もなお悩み続けていることは分かっていて、同時に自分のことも振り返った。
俺は、どうなんだろう。
どんな気持ちで伝えてくれたのか、相手のことを知っているから、痛いほど分かる。
幸せだよ。そして、ゆっくり答えを探しています。
「おじさんとおばさんが、いつまでもいがみ合って、お前の結婚式に出ないって言ったら、俺が土下座してでも連れて行ってやる。だから安心しろ!」
私が、誰よりも我慢していた頃を知ってくれていた友達。だから、メールの意味が分かります。
心の家族でいてくれたという何よりの証。