戦績は気にする?

息子が大会から帰宅し、どうだったかを聞いてみると、「1勝1敗。」とだけ言われ、そんなに手応えはなかったことが分かりました。それでも伝えることに。「1勝できて良かったね!上出来じゃない?」そう言ってもリアクションは薄く、そのままそうっとしておきました。自分の中で気持ちを整理していくことも、大事なのではないかと。少し前、テスト勉強などで苛立っている時に何気なく質問をした日。「自分自身への評価、10段階でいうとどれぐらいだと思う?」「う~ん。4ぐらいかな。」肯定感があまり高くないのは、私にも原因があるかもと思いつつ、伝えることに。「今はそんなに高くないかもしれないけど、ゆっくりでも上げていけたらいいね!達成感が得られた時にもう少し上がってくるかもしれないよ。その力を引き出すのも、お母さんの役目でもあるから一緒に頑張ろう。」「ママは何点?」「そうだな。今は7ぐらいかな。でも10代の頃は、自分に自信が持てなくてお母さんも4ぐらいだったかも。」そう話すと、少しだけほっとされたような気がして。この不安感、ママも通ってきた道なんだね、そんな表情を返してくれました。悩み、迷えばいいよ、その時間がまた自分を強くすると願って。成人式にもう一度自己評価を聞いてみようか。どんな数字でも応援する。

今日は7月7日、七夕。梅雨で厚い雲に覆われているのだけど、天の川が垣間見えたらいいなと思っています。そして、このサイトも丸9年が経ちました。もう少し何気ない日常を書くつもりが、それなりに様々な出来事があり、沢山の色を持った毎日が詰まっていました。公開時間になると、時々海外からのアクセスもあって。旅行や出張などで国外にいらっしゃる方達が、時差も考えた上で記事を待ってくれているのだと思うと、胸がいっぱいでした。いい加減な気持ちで公開する訳にはいかない、沢山励まされ、読者さん達と歩いた9年だったように思います。Sの心の中を見てみたい、そう女友達に言われた大学時代。Sちんは辛い気持ちを言語化しない、本当はもっと苦しいはずなのに、そう何度も姉に言われたこれまで。言葉にしたら少しは楽になるのかな、聞く方は悲しい気持ちにならないのかな、考え続けました。そんな時、いつも私のそばで助けてくれたのは本でした。よく分からない家庭環境だったのだけど、本の世界に入ると、本当の自分と対話ができているような優しい気持ちになりました。自分が助けられた図書館で、誰かと本を繋ぐことができたら。そして、いつか歩いてきたこれまでの道を正直に伝えることができたなら。それがもしかしたら、奥底で痛みを抱える方に届いてくれるかもしれない、そう願い紡いだ9年でした。簡単じゃなかった、だからこそ伴走してくれてありがとうと伝えたいです。プログラマーのMさんはもちろんのこと。

お皿が割れる音、母が泣き叫ぶ声、そんな中で試験勉強をしたこともありました。全然勉強時間が足りない、それでも呼び出しがかかる。これが自分の置かれている状況なんだな、でも諦めないと短時間でぐっと集中力を高めたことも。言い訳をしたら、余計に自分が空しくなる気がして。目の前のことを越えよう、その経験は、その意地は私の土台にもなってくれたのかもしれません。最近になり、改めて振り返る中で、自分の名前の由来をもう一度調べると、そこには豊かさという意味も含まれていることが分かりました。父がそこまで考えて付けたとも思えなかったのだけど、その漢字の意味を大切にしようと。大学を中退して車の旅に出たマブダチK君は、綺麗な景色を見る度にふと電話をくれました。その気持ちが嬉しかった、とっても。俺は逃げ出した、でもSは留まって戦っている。俺に何ができるだろうって思うんだけど、大して思い浮かばないんだよ。でもこの景色、Sにも見せたいなって。アイツ、何を思うかなって。ぶっきらぼうな電話のようで、行間から沢山の想いが滲み出ていて、泣きそうでした。一緒に旅に連れて行ってくれてありがとう。形じゃないよ、その心が嬉しかったんだ。それを豊かさというのではないか、今でもそう思っています。高校のクラスがとても仲が良く、K君からグループラインのお誘いを随分前に受けました。ちょっと私はいいやと断ると、あっさり理解してくれて。みんなSの幸せを祈ってる、それを知っているから今の状況を伝えづらいんだよな。でもな、Sが前向きに選んだことならみんな応援するし、幸せを願う気持ちって変わらないよ。まあいいや、俺との関係は変わらないからとりあえず合格点はやる!そんな言葉が聞こえてくるようで、ちょっと笑ってしまいました。腐れ縁ってやっぱりいいね。手の内はお互いに知り尽くしている。
一波乱も二波乱も実家であって少し落ち着いた頃、K君が伝えてくれました。「Sの家族、みんながSの心に殴り書きしていったんだよ。てめえらで書いたならてめえらで消せよってずっとそう思ってた。でもS、自分で消しただろ。」そう言われ、黙っている私に彼は言ってくれました。「きれいだよ。」あまり褒める人ではないので、驚いたのだけど、その時の言葉は一生の宝物にしようと。綺麗でもなくキレイでもなく、きっとひらがなだった。その『きれい』をこれからも汚してしまわないように。戦績は負けが続いているかもしれないけど、金星がある、その一回を大事に持って。生きていくことってそういうことなのかな、緩やかな旅はこれからも続いていく。