新しい拠点

最近、本当に色々と考え、カフェの良さももちろんあるのですが、自分なりの拠点も必要だと感じ、シェアオフィスを使ってみることにしました。朝、なんとなく緊張して準備をし、初めて利用したベーカリーカフェで簡単なブランチを済ませると、面接前のような気持ちになり、こういったワクワク感もいいなと身が引き締まる思いに。

受付に行き、綺麗な女性に癒されながら説明を聞き、記入する用紙を頂いたので、名刺と共に渡すと、「かわいい!」と言われ、一緒に笑ってしまいました。その名刺には、ロゴのくまがしっかりと入っていたから。そんなことを言ってくださるおねえさんがかわいいです。すっかり嬉しくなって入室すると、窓際の席が一つだけ空いていて、そこに落ち着き、今こうしてここにいます。男性の利用者の方が多い中で、皆さんが真剣にお仕事をされていて、ものすごい刺激になりそう。でも、本当に驚いたのは、薄く音楽が流れていたこと。仕事に影響のない音量や選曲が、より気持ちを上げてくれるのかもしれませんね。
自分の場所を見つけましたよ。本気で集中したい時は、ここに来ようと思います。

今日、来る前に寄ったベーカリーカフェで、女性の店員さんにホットミルクティーをお願いしたら、注いだお湯を私に渡してはっと気づき、「すみません、茶葉を入れるのを忘れていました!」と言われ、一緒に笑ってしまいました。思いっきり初対面だったのですが、なんだかそのずっこけぶりに親近感。「もう一度ティーバッグを入れて淹れ直してもいいですか?」と聞かれ、にっこり笑ってお願いしました。大学図書館で、似たようなこと、数えきれない程あったよなんて食べながら思い出していて。
図書館カウンターにいたら、教授の方が何十冊も抱えて本を返しに来て、授業があるからと急いでいるようだったので、そのまま受け取りました。一冊ずつ返却処理をしていると、バーコードがついていない本が混ざっていたことを発見。検索しても出てこず、先生個人の本であることが判明。上司に状況を説明すると、授業が終わった時間帯を見計らって内線電話をかけてくれました。すると、「慌てていてごめんね~。時間を見つけて取りに行くから、カウンターに置いておいて。」と気楽に言ってくださったから、大丈夫だという返事が。
本来であれば、カウンターで全ての本にバーコードを読み取り、延滞している本がないかなどの確認もするのですが、先生が急いでいたので、慌てて受け取ってしまった訳ですが、その状況を理解し、怒ることもせずに対応をしてくれた上司。そして、本当にふらっと取りに来てくれた先生にも感謝です。何十冊も返してくれたということは、それだけ図書館を利用してくださっている証拠。常連の先生だからこその気さくな雰囲気に助けられた、優しい失態です。

この場所、シェアオフィスを利用される方達は、色々な働き方を自分で選んで来ているそう。様々な方が、違う目的に向かって、やることはそれぞれ違うのだけど、ひたむきに進んでいく姿勢は同じなのだと、この空間がそのことを物語ってくれています。テーブルのサイドには仕切りがある。それでも、真剣な雰囲気は驚くほど伝わってきます。背筋を伸ばす姿も、考え事をしている横顔も。作り出していく、継続していく、そして、苦戦を強いられる。皆さんがそんなことの繰り返し。名乗ることはないかもしれないけど、不思議な形で働く仲間ができたような気もしています。

図書館とカフェとはまた違った良さがここにある。自分の真価が問われる空間で、何を伝えよう。