今日は、カブス対ドジャース戦。少しだけ観てからパソコンを開こうと思っていたものの、ものすごい打撃戦でついつい見入ってしまいました。試合は9回裏ツーアウト、あと1つでドジャース勝利という場面、バッターボックスに立ったのは、先発した今永投手の相棒であるアマヤ捕手。じっとその打撃を見守っていると、なんとホームランを放ち、同点に追いつくことに。全身に鳥肌が立ち、ゲームセットになるその時まで諦めたらいけないのだと改めて教えてもらったようでした。試合は延長戦の末、カブスのサヨナラ勝ちで終わり、すごい余韻の中でテレビを切ることに。野球から学ぶこと、本当に沢山あるな。その少し前、何気なく息子とヤクルト戦を観ていると、画面の左上の表示が気になり、思わず二度見してしまいました。それは、サンタナ選手の名前の下に書かれたもので。『イチロー氏からの金言で飛躍』たしかそのような表記が目につき、思考がぐるぐると回り出しました。「イチロー選手とサンタナ・・・もしかしてマリナーズにいた?」そう呟くと、「ボク調べてみる!」と張り切ってスマホで調べてくれて。「あ!サンタナ、マリナーズにいたよ。2019年!」「やっぱり!その年って、イチロー選手、現役だったっけ?」とこちらも検索をかけると、思いがけない事実が判明して。「あ~!イチロー選手の引退試合、東京ドームで行われたんだけど、その試合でサンタナが満塁ホームラン打ってた!!お母さんね、絶対に見逃したくなかったから、マリナーズの攻撃の時ずっとテレビの前にいたの。Rが隣であそぼ~って言ってきたんだけど、どうしてもこの試合は観たいんだとかわちゃわちゃやっていた気がする。だから、Rもサンタナのホームラン観ているよ!イチロー選手のアドバイスもあって、今のサンタナの活躍に繋がっていると思うと、感激だね。」「そんな繋がりがあったんだね!」と息子も驚いていて。一番最初に神宮に行った時は、背番号『51』マリナーズのTシャツを着せて行った、それがサンタナ選手にも繋がっていたなんてね。人が歩く道には、どこかに理由があるのかもしれないな。
そして週末、のんびりと起きると珍しく父からの着信に気づき、若干慌てました。すると、メッセージも入っていたことが分かり、大した用事じゃないことが判明。明日の午前中なら空いているよと返信し、その日は終わりました。すると翌朝、本当に再度訪問するので逆に驚いて。こんなにマメな人だったっけ?!と思っていると、トイレトイレと駆け込むので笑ってしまいました。その後、息子とスマホを持ってポケモンGOの操作を一生懸命説明するので、ダイニングテーブルに座ってもらい、こちらは身支度をすることに。すると、父の声が何気なく聞こえてきました。「おばあちゃんもRに会いたがっていたぞ。」そのトーンは、私に聞こえないように、息子にプレッシャーをかけないように、そして優しく母の気持ちを汲んだ、とてもあたたかいものでした。これが、父の根っこにあるものなんだなと思うと、メイクをしながら泣きそうになって。父は銀行で、沢山の鎧を着ていたのかもしれない、でも同僚や部下にはこのような気持ちを届けていたのではないか、それが信頼という形で父の元に返ってきていた、その姿をもしかしたら垣間見せてもらっていたのかもしれないなと思いました。家族には反発した、気遣えるだけの力はどこにも残っていなかったのだと。「じいちゃんな、ポケモンをやっていると沢山歩くし、Rも地理が覚えられるからいいぞ。」そんな話で二人が頭を寄せ合い、わいわいやっている姿を見てぐっときました。父がやりたかったことは、こういうことだったのかなと。凪いでいる時間、生きていく上で大切だな。私が母に対して頑張らないと父が間に入ろうと頑張ってくれる、これが本来の形じゃ!と心の中で笑って反抗して、用事が済んだらとっとと帰る父を笑顔で見送りました。痛みではなく感謝、なんだかいいひととき。
いろんな気持ちが巡る中、シェアオフィスで出会った不動産関係のお仕事をされていたHさんから聞いてほしいことがあると連絡をもらっていたので、久しぶりにマックで会ってきました。1年経っても、彼の雰囲気はそのままで、でもほんの少しだけ元気がないようにも感じられて。仕事の合間のランチタイムであまり時間がないことは分かっていたので、こちらから話を振ることに。「税理士事務所から独立をされるってお話、どうなりましたか?」「それがね、開業しようって話していた仲間が急に調子を崩してしまい、その話無くなってしまったんです。マンションの一室でも買おうかっていう時だったんですけど。買ってしまっていたら、僕住むしかなかったっすね。」そう言って笑ってくれました。「そういったことになっていたんですね。それはショックですね。でもね、マンションを買う前だったのは本当に良かったって思います。今のお仕事も辞める前で、ぎりぎりの所で回避できたんだなって。それってね、やっぱりHさんがこれまで徳を積んできたからじゃないかなって思いますよ。」そう伝えると、ふっと力を抜いて言ってくれました。「これからって時だったので、僕もショックだったんですけど、そういう前向きな捉え方もありますね。買う前で良かったです。」仕事を共にするはずだった仲間の心配もしつつ、自分の状況も冷静に見ている彼は大丈夫って思いました。コロナ禍の真っ只中、緊急事態宣言中も開けてくれていたシェアオフィス。休校になり、連日ぐずる息子と向き合い、誰もいないオフィスに行くとようやく深呼吸ができたようでした。そんな時、陽気にやってきたHさん。色々と質問攻めに合い、一緒に笑いました。その時、お酒が入っていたとスタッフさんが教えてくれて、後から彼に聞くとその会話を全く覚えていないとのこと。「絡んだのは記憶にあるんですよ~。その時、自分が立ち上げた不動産の会社がコロナ禍で立ち行かなくなって仲間とやってられないなって飲んだ後だったんです。」と笑いながら暴露してくれました。そこから、人脈で今の税理士事務所に入り、活躍している彼を知っている。苦しい時を経験している人は、やっぱり強いのだと改めて思いました。こちらが話を振っても、Hさんはそれに答えるとすぐに聞き返してきて。「○○さんは最近どうですか?」と。僕だけの話では終わらないように、貴重な時間なのは一緒ですよ、少しでもこの間に荷物を置いていってくださいね、そんな気持ちを感じ、胸が熱くなりました。そんなあなただから、何があっても大丈夫なんだよ、別れた後の背中を見ながらそっと届けてみる。After you、あなたからどうぞ、この気持ちを私は沢山の人から教わったのかもしれない。