少し前に、家族でカレーの食べ放題に行ってきました。
三人ともカレー好きなのと、揚げ物も食べられるので、男子二人は朝からハイテンション。
リーズナブルな価格なので、カレーはチキンカレーと和風カレーの二種類。
我が家は三人ともチキンカレーをチョイスし、二杯目をお替りしようと取りに行くと、いかにも通い慣れている女性二人が、真ん中にライスを壁のように作り、両サイドにそれぞれのルーを入れていたっ!
最初から、真似すれば良かった~。
話しながらの自然な振る舞いがとっても楽しそうで、混ざりたかったです。
スターバックスにいると必ずマイタンブラーを持ってくるお客さま。
スタバのロゴが付いているものもあれば、明らかに自前のものもあって、ふらっと立ち寄るのではなく、その日はスタバに行こうと決めないと、自宅から持ってこられないだろうななんて、その人の生活がほんの少し垣間見えるのも嬉しくなります。
女性の私は、荷物持ちなので、マイタンブラーは持参せず。
そうそう、確かに男性客の方が多いかも。しかもご年配の方。
単行本を片手にタンブラーを持っている姿は、皆さんダンディです。
私が中学生の頃、ミスタードーナツのスクラッチカードを集めて10点たまると商品がもらえるサービスが嬉しくて、よく通っていました。
あと少しでたまるという時、レジ近くで削ってみると足りなかったことに気づき、「あと1点足りなかった。」とぼそっと呟きしょげていたら、周りにいた50代のサラリーマンの方とOL風のお姉さんがさりげなく「使ってください。」と自分の持っていたカードを渡してくれて。
近くにいた姉が、「アンタ、本当に得したキャラだよね。」と、半笑いで言ってきたことをふと思い出しました。
レジ前で並んでいた常連さんの優しさで、欲しかった商品をゲットした温かい記憶。
姉の、呆れた中にも微笑ましい妹だと思ってくれていた表情もまた、大切な記憶。
でも、もっと忘れてはいけない故郷の大事な場所。
大学在学中にアルバイトをしていた日本料理店の50代の先輩が小料理屋を出すことになり、そこは私の拠り所に。
二人の息子さんを女手一人で育ててきた、とても強く優しく逞しく、そして抱えきれないぐらいの苦労をされてきた女性です。
社会人になり、車通勤していた私は、仕事で嫌なことがあるとわざと遠回りをして先輩のところへ。格好をつけてオープンした時にボトルをキープしたのに、結局車で通うから飲めず、それでも烏龍茶と美味しい煮物と、温かい笑顔で迎えてくれたほっとする隠れ家でした。
「女の子がいたら、あなたみたいな娘になっていたのかしら。」
辛い時期を乗り越えたからこそ響いた、あまりにも嬉しかった言葉。
「大学生活もっと楽しまないとダメ!」と本気で怒ってくれた母親のような存在の人です。
キープされたボトルは、私がまだそこに居るという大切なしるし。