職業の良さを感じるとき

息子と様々な場所に出歩いていると、沢山の人達に遭遇します。
友達に、息子の動きが機敏なので、いっぱい連れ出しているのがよく分かると笑われました。
同じ公園に行くと私が飽きるので、気の赴くままに行動していたら、息子までフットワークが軽くなっていて。DNAもちょっとあるのかな?

今日は、ストライダーに乗ってお散歩をしていたら、消防署の前を通りかかり、息子は興奮気味で立ち止まり、「邪魔になるから行こう。」と言っても動こうとせず。そんなやり取りをしていたら、消防車の前で点検作業をしていた消防士さん2人がこちらに気づいてくれました。
息子は感激のあまり、一生懸命手を振っていたら、仕事中なのににっこり笑って手を振ってくれて。
お礼に会釈すると、丁寧に私にも会釈をしてくださり、その笑顔が爽やかすぎて、もっときっちりメイクをしてくれば良かった!とくだらないことを後悔した帰り道。
「ボクね、消防車に乗ったお仕事したい!」本当に嬉しかったんだね。これでなったらすごいな。

以前、交差点でパトカーを見つけた時、やはり息子が手を振ったら、助手席にいた若い警察官の方が、小さく振り返してくれました。
働く自動車に乗っている人は、男の子の憧れ。サイレンがなるパトカーのおもちゃを連日押していたら、ついに電池が切れて、息子も切れました。押し過ぎに決まっているでしょ!!と私もブチ切れ。

今よりももっと小さかった時は、着ぐるみが苦手で、見つけると大泣きしていました。私も子供時代本当にダメで、泣きながら姉に引っ張られていて。動物が二本足で立つのが不自然過ぎて、怖かった。
でも、最近の息子はすっかり慣れて、逆に調子に乗ってしまい、着ぐるみを見つけると寄って行き、頭なでなでしてもらって嬉しそう。その後他の子の相手をし始めると、まだ絡んでほしかったのか、「ハイタッチして~。」なんて言うものだから、もう一度戻ってきてくれて、大きな手で何度もハイタッチ。

私が恐縮しながら、「すいません。」と小さく呟くと、大人にだけ分かるような会釈をしてくれました。
着ぐるみを着ていても、やっぱり中にいるのは心が通じ合える“人”ですね。
子供の頃は、大の苦手だったのに、ぽっと和んだ温かい時間でした。

マンション購入を考えていた時、良い物件を見つけて営業マンの方に会った時のこと。
私達が考えているよりも予算オーバーして凹んでいたら、「お二人がとても感じの良いお客さんなので、精一杯やらせて頂きます。」といい笑顔で伝えてくれました。
営業スマイルではなく、私達を気に入ってくれたのは本心だと思いました。

その後、誠心誠意、売主さんと穏和に交渉してくれて、夢の新居を購入。
「希望額になりましたよ!」と声を弾ませ、笑顔がくっきり想像できる感激の電話でした。

どの職業も、その仕事に情熱を持っていることが感じられる瞬間が、とても好き。