いつもそばに

今年の運動会は、直前まで雨の影響で開催がどうなるかという状況でした。できるだけ日程通りに行いたい、でも園児達の最高の演技を最高のコンディションで迎えたい、そんな先生達の気持ちが伝わってきました。

自転車でいつもお迎えに行くと、時々Y先生が話しかけてくれました。「おうちに帰ってから、疲れたと言っていませんか?子供達にとって、練習は毎日大変だと思いますが、一生懸命な姿にこちらの方が感動させられます。」これがお迎えママの醍醐味なんだろうな。少しずつ作り上げていく過程を、こうして伝えてくれる。

当日、先生達の願いが届き、曇りのち雨のち晴れという、珍しい天気に。午前中行われた親子競技にはもちろんパパが参加。列になって風船を回す前に、ひと踊りあるという面白い展開が待っていました。『ダンシングヒーロー』の曲に合わせて、先生をお手本に踊り出したお父さん達でしたが、不慣れなので明らかにぎこちなく、ワンテンポ遅れている感じがかなりのツボでした。これがお母さん達だったらあっさりできてしまうんだよ。その違いが、なんだか新鮮で微笑ましかった。

年長さんの最大の見せ場、マーチング。プレ幼稚園の時、二階の保育室の廊下から、年長さんの練習風景を見た時、こんな日が来るのかなと遠い未来を感じました。息子は私の手から一切離れない甘えん坊。少し目を離した隙に大泣きをされて、途方に暮れたことが何度あったことか。そんな日々が、堂々とシンバルを叩く息子を見て思い起こされ、三年という月日と、息子の成長と、そんな姿を見せてくれる先生達への感謝が、心を包みました。

少し前に、年少の時の担任だったW先生が、園庭で声をかけてくれました。「○〇君、他のクラスの子と一緒に楽しそうにドッヂボールをやっていて、成長を感じて嬉しかったです。」と。その先生は、一緒に年中、年長と上がってきてくれて、クラスは違ってもいつも気にかけてくれていました。そんな先生が、子供達の組体操の演技を間近で見た時、気持ちが抑えられず、溢れる涙を拭いている姿を見て、なんだか私も先生を見守っていられたような気がして、いつもそばにいられたような気がして、一緒に溢れそうでした。

最後のリレーはクラス対抗で、一人が丸一周走ります。順位よりも大切なことは、バトンを繋ぐということ、皆がゴールをするということ、そして、友達を信じること。一つの競技が教えてくれる大きさに、親の方が学ぶことが多い気がして、激走する息子を背に優しい時間が流れました。

そして、改めて思いました。年長さんのイベントがどれも最後だということに、どうしてこんなに嬉しくて切ない気持ちになるのだろうと。それはやはり、先生達を身近に感じてきたから。一緒に悩み、一緒に笑い、一緒に感動をしてくれた全ての時間が、尊いものだと思えてきます。
組体操の最後の演目は、『未来への架け橋』でした。息子だけでなく、親としての私を見守ってくれていた先生達の未来にも、エールを送りたい。園児が入れ替わっても、先生達の想いは引き継がれていく。その場所にいたすべての方が、未来へと繋がる感動を手にしたのだと。それが、心を通わせるということ。

雨の後、皆の中に虹がかかった大切な日。
過去を振り返った時、未来を感じる忘れられない一日。