分類が導いてくれる

記事を書いた後は、再度編集を重ね、カテゴリーを考えています。意外とここで時間がかかってしまうことも。
タイトルに対して、今回は何が一番伝えたいことだったのだろうと改めて考える時間も好きです。
友達のことなのだけど、カフェが出てきたり、家族が出てくるのだけど、日常のことだったり、日々の生活のことのようで、感謝を伝えたかったり。
これ以上カテゴリーを増やすと、自分自身が混乱しそうなので、程々にしようと検討中。

“分類”は司書課程で学んだことであり、図書館でももちろん使われています。
日本の図書館の9割以上で、日本十進分類法(NDC)と言われる図書分類法が使われ、司書はどのように細分化されているのかを学びます。
大きく10の項目に分かれ、さらに細かく分けられ、図書一冊ずつに分類番号が付与。
例えば、頭痛に関することを調べたいのであれば、4類の自然科学の書架へ行き、さらに490辺りの医学と分類されたところを探してもらえれば、関連書籍は見つけやすいです。

でも、それが心理的なものから来ている頭痛を探したいということであれば、1類の哲学の書架へ行き、さらに140辺りの心理学と分類されたところを見てもらえれば、関連書籍はあるかもしれません。タイトルを見ただけで、分類番号を振るのではなく、中身がどうなっているのを踏まえて、一番重点が置かれている内容で決めるようになっています。

利用者の方が、探したい書籍にできるだけ辿り着けるように、キーワード検索からヒットしやすいように、目録作成の時にキーワードはできるだけ入れるよう司書は考えていると思います。

そんな経験から、このサイトを気に入ってくださった方が、関連記事に行きやすいようにタグを付けるなどしているのですが、全然関係ないタグが付いていたり、それはそれで楽しんで頂けたらいいなという遊び心から、とりあえず付けて本人が楽しんでみる。

しっかり分類法に従って書架に並んでいても、一冊だけ大きい本があれば、それは大型本扱い。ただ、利用者の方にはその本が他の場所にあることが分かるように、代本板を置いて説明されていたり、掲示をしたり、そこに辿り着くまで誘導できる工夫をしています。
そういったことも全部ひっくるめて、“優しさ”なのかなと。
口頭で説明しなくても、図書館を初めて利用される方でも分かりやすい案内が、ほっとできる安心感に繋がって頂けたらと、そんな気持ちで働いていました。

この場所で、カテゴリーを考えていると、この記事はどこに割り振られるのだろう、でも、読者の方にとってみたら、別の分類になるのかな、ではどちらでも辿り着けるように、タグを沢山つけておこう等々、やはり自分の経験が少しでも生かされている気がして、嬉しくなります。

自宅では息子とトミカでチーム分け。働く車とスポーツカーと乗用車と救急車両。自衛隊の車は働く車?救急車両?と本気で揉めた!どっちでもいいわっ!!息子の分類は本人にしか分からない。男の子の頭の中は、空飛ぶ車もあるからね。
分けられない良さがそこにはあるのかも。