パソコンのSlackという画面を開くと、必ずひと言メッセージがあり、やや弱っている時に開けたら『なんとかなるもんです』と書かれていて、タイムリーな言葉に救われました。
平日夜のこと。マックのハッピーセットの中にヨッシーがいて、それ以来スーパーマリオの仲間を覚えようとなぜか頑張りだした息子。「ヨッシーでしょ。マリオでしょ。ルイージ、ピーチ姫。え~っと、プニプニ。」「違う。プクプク。」と私。「あ、そうか、あとはなんだっけ。カメカメ。」プクプクは惜しかったけど、カメカメは全然違う!!ノコノコじゃ!確かにカメだけど。カメを二つ重ねただけじゃん!相変わらず感覚だけで話すのは止めようよ。でも、なんだか出てきそうなキャラだなと、二人でこれまた大爆笑。
そんな息子も、ついに野球チームの仲間入り。初日、役員さんが用意してくれたユニフォームを着てご満悦。小さい子達はまだ背番号が無いらしく、お兄ちゃん達が卒業したら順番に回ってくるそう。大好きなS君がいつもそばにいてくれたので、なんの違和感もなく輪の中に入っていく姿を見て、めちゃくちゃ嬉しく、前夜は眠れませんでした。本当にこんな日が来たのね。
父は、2人目は男の子を望み、女の子だった私に、3歳の頃野球を教えました。なんの抵抗もなくやってしまう私もどうかと思うのですが、そんな時間が実はとても嬉しくて。ちょっとずつ沁みついていった野球愛。それは多分、バットを持ったその瞬間から始まっていました。
自分がもし男の子を産んだら、野球少年にしたい。このスポーツから教わったことは数えきれず、そこから得た感動は全て私の中にあります。息子が、サッカーがいいと言い出した時、本人が望むものを選ばせた方がいいのかなと思う反面、もう少し様子を見ようと思い、今だと思ったタイミングで入れたことが正解でした。絶対に見逃してはいけないチャンスがある。これまでの中で、少しだけ学んだ小さな経験です。
頭に当たっても痛くないようにテニスボールでキャッチボールの練習をし、その後はお兄ちゃん達のティーバッティングの邪魔にならないようにS君とバットで練習を始めた息子。ご年配のコーチに、「お~い、ちっちゃいの。そこは危ないぞ~。」と言われているのが聞こえ、笑ってしまいました。“ちっちゃいの”呼ばわり、かなりのツボでした。
その後も、バッティング練習を監督にやってもらい、無事終了。子供達が一列に並び、沢山いるコーチに向かって「ありがとうございました」と帽子を取って挨拶。そして、グラウンドに向かって挨拶。「コーチにもグラウンドにもお礼の気持ちを忘れたらいけないよ。」そんな監督の気持ちが沁みました。一番端にいた息子は見様見真似。でも段々とその意味を理解していく。いいチームだよ。仲間もサポートしてくれる人も、そこに携わるすべてのものに感謝する、和みパワー全開のメンバーです。
その後、嬉しいことに近所の芋煮会にチームで参加をさせてもらい、すっかり馴染んだ息子も大喜びで、いつもは嫌がる野菜も完食。お礼を言い、お腹が満たされたメンバーは、なぜか鬼ごっこを開始。「今までこんなことなかったんだよ。年齢関係なく遊んでくれて嬉しいね。」とS君のお母さん。睡眠不足だった私も、その無邪気な様子を見ていたら疲れが吹き飛びました。
自宅に帰り、砂だらけのユニフォームを手洗いした時、小さな夢が叶ったようでした。
なんとかなったよ、息子の野球チーム入り。