少し前のまだまだ暑い日、少し時間ができたので、久しぶりにホームのスタバへ行ってきました。男性のマネージャーさんらしき方が接客をしてくださり、近くにいたよくお会いするスタッフさんが、チョコチャンククッキーにフォークを添えながら伝えてくれました。「いつもありがとうございます。」と。サンドイッチ以外は全てフォークで食べているこちらのことを把握してくれていたことも、“いつも”という言葉も、胸がいっぱいになりました。シェアオフィスを利用していて、なかなか通えていないことを説明したかったのですが、他のお客さんも待っていたので断念。多分、よく顔を合わせるスタッフさん皆で、心配してくれていたような気がします。次のチャンスを狙うことにしよう。
そして、相変わらずの長時間滞在をさせてもらった後、シェアオフィスでよくお会いする設計士さん(仮)を発見!絶対近くにお住まいだとほぼ断定できたので、嬉しくなってしまい、話しかけたい衝動に駆られたのですが、ヘッドホンを付けてお仕事をされていたので、迷惑になると思い、頑張ってくださいねと微笑みながら退店。嬉しいな、別の場所でも会えるなんて。やはり、皆さんとどこかで行動パターンが似ているようです。どうして彼に気づいたかって?!背中が可愛らしい沖縄の『ちばりよ~』Tシャツを着ていたから。それは、シェアオフィスで見かけた分かりやすいサイン。どこの場所にいても、ちばりよ~(頑張れ)。
姉がカナダに留学していた頃、母と二人で会いに行ったその日、いきなりB&B(ベッド&ブレックファースト)をいくつも予約しておいたから、明日から旅に出るよ!という姉の無茶ぶりに付き合うことに。彼女の行動力は現地でも迷うことなく発揮。国際免許を強制的に取らせた妹に、時差ボケもまだ戻っていない中で運転を指令。「何百キロとか普通にトイレがないから、行きたいタイミングで行っておいてね。ロッキー山脈を運転するから。」「はい?車の故障とかあったらどうするの?」「後続の車に助けを求める!」なんだこのサバイバルは。姉の計画に危険回避という文字はないので、言われるがまま交代でドライバーへ。後部座席で寝ている母を放ったらかし、姉が伝えてくれました。「こんな雄大な景色を見ていたら、自分の悩みがアホみたいに小さく思えるよ。Sも帰るの止めたら?」姉の発想は相変わらずでしたが、スケールがさらに大きくなった気がして、余計に笑えてきました。その時初めて知った移民の方達の苦労。確かに自分がしてきた苦労なんてちっさいな。お姉ちゃんは、それを体感させようと呼んでくれたんだね。
そんな長距離ドライブの後、ようやく辿り着いたのは、ふっくらしたカナダ人のおばさんが経営するB&Bでした。マシンガントークに姉が上手に付き合い、ぐっすり眠った翌日、同じ部屋で朝食を取ることになったのは、陽気なカナダ人夫妻でした。なんの躊躇もなく旦那さんに話しかけられ、姉が対応していると、断片的に聞き取ることができ、どうやら日本で働いていた経験があることが判明。「僕ね、東京で以前働いていたんだけど、マサオ知ってるかい?」知らんがな!!!っていうか誰やねん!東京の人口知ってるか?!とツッコミたい気持ちを堪え、姉と大爆笑。「僕、マサオにお世話になったんだよ。」だから、知らないってば!!
話しかけてみようかどうしようか、なんの迷いもなく絡んでくれるそんなノリに、なんだか嬉しくなりました。言葉っていいな。こんな風にコミュニケーションが取れるんだな。
Have a nice trip!(良い旅を)、朝食後に伝えてくれたその言葉は、今も続いている。旅の終点は、簡単には来ない。