この間は、息子の小学校の説明会がありました。前日の夜からなんとなく落ち着かないでいると、仲良しのKちゃんからメッセージが。全く同じ気持ちでいることに微笑み、その心理状態を私に伝えてくれたことが嬉しくて。旦那さんでもなく、お母さんでもなく、一番の友達でいる私にと届けてくれた気持ちが優しい後押しになり、仲間っていいなと思わせてくれたなんでもないやりとりでした。不安感を共有し、お互いが進めるっていいですね。
当日、息子を送り届けた後、慌てて帰り、掃除機をかけてから自転車で小学校へ向かうと、早く着いてしまったらしく、駐輪場で少し待っていました。すると、年少の時の女の子ママ二人と会い、一緒に行くことに。とにかくよく話す友達が右側、おとなしい友達が左側、私は真ん中に座り、説明会が始まりました。色々な資料を渡され、後半になって疲れてきた頃、右側の友達が大きなため息をついて笑ってしまい、完全に集中力が切れました。周りの皆の気持ちを代弁してくれたかのようなため息が、これまたいい感じで。一生懸命説明してくださる先生達は、優しそうで嬉しくなる半面、聞いている方は混乱真っただ中。
そんな状況の中で、私の頭にランプがついたのは、『図書ボランティア』を募集するという案内でした。専任の司書や司書教諭の方がいるのか、週に数回いらしているのか、もしかしたら不在で、先生達で運営されているのかは分からなかったのですが、もし機会があれば、のぞかせて頂こうと思いました。入学した息子に潜入調査をお願いしたいところですが、とんちんかんなリサーチをして、役に立たないことは分かっているので、先遣隊はあてにしないことにします。クラスに慣れるので精いっぱいだよね。
小学校で司書をやっていた頃、助けてくれたボランティアのお母さん達の親目線というのが本当に有難く、色々と見落としがちなことに気づいてくれて助かりました。そして、毎年ボランティアをしてくれていたお母さんは慣れているので、図書館の仕組みをよく理解されていて脱帽したことも。大学図書館ではなく、学校図書館。その明確な違いを自分で感じるだけでなく、自分の経験を話してくれたお母さん達に何度も救われた、あの時間も、空間も、懐かしい匂いも、児童達の笑い声も、一気に蘇り胸が熱くなりました。そうか、息子も小学校の図書室にお世話になるのね。沢山の面白い本があるよ。過去の先生達が、頑張って選書してくれた歴史が、その空間に収められている。傷がついたり、破れたり、落書きがしてあったり、ボロボロになっている本は、その小学校を卒業したお兄ちゃん達が読んでいったもので、人気があった証拠。
図書室は、その学校に刻まれた歴史を教えてくれる。何かを感じ取ってくれたらいいな。
ふと現実に戻ると、男性のPTA会長さんの話。「うちの子供は、給食のジャージャー麺が好きで。」という冒頭の挨拶に笑ってしまい、和やかな小学校の雰囲気にほっとしました。教育実習先の恩師に言われたのは、「あなたは中学校じゃなくて、小学校の先生に向いている。」アイタタタ。中学校に実習に行っているのに、小学校に向いているって・・・。なんとなく気づいていたわ!厳しさよりも、優しさが先行しているから、そして、その柔らかさは小学校の雰囲気に合っている、実習先の生徒達にも散々言われたセリフが、ふと思い出され、今さら納得。
小学校のカテゴリーが増えるのは時間の問題。吸収するよ。全部を吸い込んで息子と一歩前へ。